【目黒記念2025予想】背負いなれた54kg&得意の東京コースで勝機到来!穴馬候補はヴェルミセル

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今週日曜、ダービーの興奮がひと段落する頃に、春の中央競馬を締めくくるハンデG2「目黒記念」が最終レースとして行われる。難解な一戦だが、その分“逆転の一発”を狙える魅力もある。ダービーで涙をのんだファンには挽回のチャンス、的中したファンにはさらなる上積みの好機が待っている。

その目黒記念で注目したいのが、ゴールドシップ産駒の5歳牝馬ヴェルミセルである。3走前に3勝クラスを勝ち上がり、オープン入りを果たすと、続くG3・G2と格上挑戦ながら、10番人気で3着、8番人気で6着と人気以上に健闘している。今回で重賞3戦目となり、レース経験と地力の上積みが見込めるタイミングだ。さらに斤量は前走から1kg減の54kgとなる点も見逃せない。

ヴェルミセルはデビュー以来19戦に出走し、4勝・2着2回・3着1回という堅実な成績を残しているが、注目すべきはその斤量実績である。これまでの19戦中16戦が54kg以下での出走で、54kgは10回と最も経験豊富な斤量。前走の日経賞では実績の薄い55kgを背負いながら、勝ち馬と0.2秒差の6着と好走しており、地力強化がはっきりと見て取れる。しかもレース中には直線で不利を受ける場面もあった。そうした背景を踏まえれば、今回はG2同格戦でありながら、得意斤量の54kgで挑めるのは大きなアドバンテージといえる。

また、東京競馬場での出走は今回が2度目となるが、1度目はG3ダイヤモンドステークスで3着と好走しており、コース適性も高い。長く良い脚を使うこの馬にとって、広く直線の長い東京2500mは理想的な舞台だ。

ここまで述べたように、ヴェルミセルは成績、斤量実績、コース適性とすべてにおいて好条件が揃っている。初の重賞制覇が視界に入った今回、充実期を迎えた牝馬が目黒記念で華やかな勝利を飾る場面を大いに期待したい。