ヴィクトワールピサとクルーガー、トルコへ種牡馬として輸出

日本馬のヴィクトワールピサ(牡13)とクルーガー(牡8)が、トルコへ種牡馬として輸出されることが明らかになった。22日、トルコジョッキークラブがホームページで発表した。

ヴィクトワールピサは父ネオユニヴァース、母ホワイトウォーターアフェア、母の父Machiavellianという血統。2010年の皐月賞、有馬記念を制し、翌2011年に日本調教馬として初めてドバイ・ワールドCを制し、東日本大震災の直後だった日本に大きな勇気を与えた。

2012年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2018年からブリーダーズスタリオンステーションで供用されていた。産駒には2016年の桜花賞(G1)を制したジュエラー、2019年の府中牝馬S(G2)を制したスカーレットカラーなどがいる。

クルーガーは父キングカメハメハ、母アディクティド、母の父ディクタットという血統。2016年のマイラーズC(G2)、今年のダービー卿CT(G3)を勝利し、その後は白星から遠ざかったが、昨年2019年には春・秋にオーストラリアに遠征し、4月には連闘で臨んだ豪州G1のクイーンエリザベスSで豪州最強の女傑ウィンクスの2着に好走するなど、国内外で活躍した。今月上旬に左前脚屈腱炎を発症したことが、所属するキャロットクラブのホームページで発表されていた。

国内外で活躍した日本馬が誇る名馬2頭が、今後も海外で種牡馬として多くの活躍馬を世に送り出してくれることを願っている。

参考:TJK(トルコジョッキークラブ)