【ヴィクトリアM予想2025】過去データが導く狙い馬4頭と穴馬1頭とは?

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春の東京開催を彩るマイルG1シリーズ。その第2戦目となるのが、牝馬限定のヴィクトリアマイルだ。舞台は東京芝1600m。2015年には2070万馬券という大波乱を演出した実績もあり、毎年難解な一戦として注目を集める。昨年も14番人気の伏兵が激走し、波乱の再来を印象づけた。

二桁人気馬が3着以内に絡んだのは昨年が2年ぶり。ただし、それ以前は隔年で好走例があり、侮れない存在となる。問題は「どの穴馬が来るか」だが、明確な決め手を持つ馬は少なく、予想は一層難しくなる。

そこで注目すべきは、近年馬券内の常連となっている「4番人気」だ。2022年から3年連続で馬券に絡み、過去10年でも【2-3-0-5】と安定感がある。1番人気の【2-2-2-4】と比較しても、連対率では4番人気が上回っており、過小評価されがちな人気帯に妙味がある。

前走G1組の成績は【4-1-3-22】。牝馬限定戦以外のG1に出走していた馬の好走が目立ち、とくに上位人気や掲示板内の実績を持つ馬は要注目。ただし、前走1着馬は【0-3-1-33】と振るわず、勢いだけでの評価は危険だ。

昨年は6歳馬によるワンツー決着も話題となったが、これは2015年以来の珍事。一過性の可能性も高く、過度な評価は避けたい。

枠順も重要なファクターだ。とくに内目の「3枠」は【5-0-1-14】と好成績で、勝ち馬の半数がここから出ている。一方、最内の「1枠」は【0-0-2-17】と不振傾向。内すぎず外すぎず、絶好のバランスにある枠の馬に注目したい。

騎手別で信頼できるのはC.ルメール騎手。昨年の2着を含め、過去10年で【3-2-1-3】と抜群の安定感を誇る。人気にかかわらず、ルメール騎乗馬は常に馬券対象として考慮すべきだ。

こうしたファクターを踏まえた注目馬は以下の4頭。

まずはアスコリピチェーノ。マイル重賞3勝のG1ホースでG1・2着も2回。G1戦からのステップも鞍上のC.ルメール騎手も文句なし。外枠と前走勝ちがデータに該当しないが、得意の東京マイルでならあっさり克服しても不思議はない。

次にアルジーヌ。下から確実に歩を進めてのG1挑戦。東京は初だが左回りでの勝利実績もあり、問題はなし。内枠にも入って準備は整った。人気的にも「3番人気」前後が予想される馬ということで、狙っていきたい1頭。

クイーンズウォークは、金鯱賞・1着からの参戦。ポテンシャルの高さを見せた前走の勝ちっぷりからも、ここは上位人気の一角となる1頭。馬場次第では面白い。

最後にサフィラ。阪神JFで1番人気を背負った素質馬だが、近走は苦戦気味。しかし、前走の阪神牝馬Sで復調気配を見せており、大舞台での一変に期待したい。

なお、ステレンボッシュは大阪杯こそ大敗したが、阪神JF・2着、桜花賞・1着、香港ヴァーズでも3着と実績が示す通り力は上位。力を出せる府中でなら巻き返しの期待は十分あると見て、穴馬として注視しておくのも面白い。

難解な一戦だが、傾向と実績を丁寧に洗えば浮かび上がるヒントは多い。今年も波乱含みの一戦。枠順、騎手、前走内容を総合的に判断し、狙いを絞って馬券戦略を立てたい。冷静な目で分析を重ね、的中の歓喜を府中で迎えよう。