ダービー牝馬ウオッカ、蹄葉炎で亡くなる

2007年の東京優駿では64年ぶりの牝馬優勝を果たすなど多くの功績を残した名牝ウオッカが4月1日にニューマーケットで蹄葉炎のため亡くなっていたことがわかった。

G1勝利数は日本タイ記録でもある7つを数え、同世代のダイワスカーレットと共に牝馬の時代を作り上げた。競走馬引退後は繁殖牝馬としてイギリスへ渡りシーザスターズやフランケル、インヴィンシブルスピリットなど欧州の血統を取り入れた産駒を輩出。

阪神ジュベナイルフィリーズを制し2歳女王として挑んだ桜花賞では1番人気ながら2着、前哨戦で下したはずの永遠のライバルとなるダイワスカーレットに譲ることとなったが、その後はオークスを避けダービーを選択し見事優勝を果たした。父タニノギムレットもまたダービー馬であり父娘によるダービー制覇はもちろん史上初の快挙となった。

その後も安田記念や天皇賞(秋)、ジャパンカップなど牡馬を相手取っても引けをとらないダービー馬として貫禄ある走りを続けた。特に2008年の天皇賞(秋)でのダイワスカーレットとの一騎打ちハナ差での決着は平成の名勝負で必ず名前が挙がるといっても過言ではないレースだ。15歳と早逝してしまったが、ウオッカ号のご冥福を心よりお祈りします。