【神戸新聞杯2018予想】ワグネリアン、ひと夏越して体も一段と成長

秋のG1へ向けたトライアルが次々に開催される9月ももう半ば。次週は最後の菊花賞トライアル「神戸新聞杯」が阪神競馬場で開催されます。

昨年は2着馬のキセキ、一昨年は勝ち馬のサトノダイヤモンドが後の菊花賞を制し、菊花賞の最重要トライアルレースとして定着してきた神戸新聞杯。本番の菊花賞を占う上でも見逃せない一戦です。

今年も豪華メンバーが揃いましたが、まずは何と言っても今年福永騎手にダービー制覇の称号をプレゼントしたダービー馬のワグネリアン(牡3、友道康夫厩舎)でしょう。

能力的に世代で抜きん出たという印象はまだありませんが、前走の福永騎手の好騎乗は見事なものでしたし、これまで見なかった積極的な前目での競馬で勝てたのは大きいでしょう。人馬ともに成長につながる一戦だったと感じます。

先月放牧先から帰厩したようですが、帰厩時の馬体重はなんとダービー時から35キロ増の485キロ。写真で見ると背中、トモのあたりがかなり大きくなっている印象です。先週12日にはCWコースで1週前追い切りを消化し、3頭併せで6ハロン83秒3-11秒9のタイムで最先着と好内容でしたし、順調さが感じられます。どういう競馬を見せてくれるのか今から楽しみです。他にも、弥生賞で見せた「入れ込み」や「コーナリングでの動きの悪さ」は春時点ではまだ課題としてありましたので、このあたりも改善されているかどうかが楽しみにしたいと思います。

神戸新聞杯が開催される阪神の2400mは、その長い距離と約474mもある最後の長い直線を意識するのが相まって、道中はスローに流れてラストの上がり勝負になることが多い特徴があります。ワグネリアンは動き出しが遅く、エンジンのかかり遅いという難点がありますが、福永騎手自身もインタビューで言っていたようにかかってからの伸び脚は凄いです。直線が長い阪神コースは直線の長いコース向きのストライドで走るワグネリアンにとってはプラスとなりそうです。

技術や能力を抜きにして、個人的には福永騎手とのコンビで今秋も活躍してもらいたいという気持ちがあるので、秋初戦となる神戸新聞杯はワグネリアンを中心とした馬券から勝負し、応援したいと思います。