【宝塚記念2022】ポタジェ、前走が”フロック”G1制覇でないことを証明できるか?

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前走の大阪杯を制し、ファン投票4位に支持されたポタジェ。大阪杯ではややハイペースの流れを淡々と進めると、徐々にポジションを上げ、4コーナーを回っていくあたりでは4番手まで押し上げた。そこから追い比べに加わっていき、先に抜け出したレイパパレを交わしてG1初制覇を果たした。

ラスト1Fは12.5秒とラップも落ちており、消耗戦の一戦を制した点は高く評価したい。前走の勝ちをフロック視しているファンもかなりいると思われるが、前走の条件を考えればそこまで驚くべきことではない。昨年の新潟大賞典でも、時計のかかる馬場で速いペースという展開を中断から追い込んで2着に好走しており、同馬の好走パターンには当てはまる展開ではあった。

また、阪神は4戦して4連対と好成績で、舞台適性の不安は少ない。どちらかと言うと問題は距離で、2200m以上のレースは今年のアメリカJCC・5着の経験しかなく、勝ち鞍がないのは気がかりだ。それでも脚質含めてどんな競馬でもできるオールマイティなところもあり、1Fの距離延長くらいならあっさりこなしてくれそうな気配もある。

相手関係も決して楽ではない。さすがに今回は相手が強く、三冠牝馬に年度代表馬、歴代ファン投票1位と好メンバーが揃っている。この中で勝ち切るのは至難の業だが、前走から一気に覚醒してても不思議はないここは、見せ場を演じてくれるのではないだろうか。