MRビーンにそっくり!?初来日のアンドレア・アッゼニ騎手のお手並みを拝見

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今年の秋は外国人騎手が大挙来日してきました。その中で今回とりあげるのは初来日となるアンドレア・アッゼニ(アンドレア・アツェーニ)騎手。戦績を見てみるとキングジョージ6世&クイーンエリザベスSをポストポンドで制覇と今年だけでもインパクトはあります。

国籍はイタリアということで、デムーロ兄弟と同じですね。活躍の舞台は現在イギリスで、昨年のリーディングは9位と微妙ではあります。そして今年に至っては来日時点でのリーディング34位です。ルックスがMr.ビーンのローワン・アトキンソンに似ていると評判になっています。それだけ見るために競馬場に行くのもアリといえばアリかもしれません。

日曜日のみやこSではマイネルクロップの騎乗依頼も来ているアッゼニ騎手。ただこの馬は丹内騎手で見たかったな、というのが個人的な感想。とはいえ注目してみたい騎手ではあるんですが、正直、今年の秋シーズンの外国人騎手の来日は異常といえる人数になりつつあります。これでジャパンカップの週になると、出馬表は外国人騎手だらけになるんじゃないかと思えてしまうほどです。

アッゼニ騎手が悪いわけではありませんが、初来日の騎手に土日で14鞍用意するということが果たしていいことなのかどうか私は疑問に思えます。もちろん記述の通り結果を出してきたからこその来日なので腕は確かなのかもしれない。ただ、若くして引退を余儀なくされているJRAの騎手学校卒業生たちがいることを考えると、騎手が不足しているわけではないならば、もう少し短期免許交付の規制を厳しくしてもいいのかなと思います。過保護かもしれませんが、そのくらいの措置を取らないとそもそも馬の質以前に騎乗数が確保できない若手騎手があまりに多い印象です。

また、短期免許で来日する外国人騎手、ジャパンカップの週のみ騎乗の外国人騎手のラフプレーが多い、と非難される理由の1つとしてJRAならではの「過怠金」という制度があります。海外では審議になると降着、騎乗停止となってしまう国が多い中、日本は「馬は着順通り、騎手に過怠金or騎乗停止」という制度があるため、「この程度なら過怠金で済む」という計算でやっている外国人騎手もいそうです。そして短期免許のため、最悪騎乗停止なら乗れなくても帰国すればいい、くらいの風潮もあるのかもしれません。日本の競馬は条件戦でも高額レースの部類に入るので、それはそれで痛いのかもしれませんが。とはいえ、騎乗依頼をする陣営からすれば「勝たせる騎手」に乗せたい、というのが本音かもしれませんし、若手騎手や伸び悩んでいる日本人騎手を数を乗せて育てるといった余裕もないのかもしれません。

来週にはオーストラリアのナンバーワンジョッキーともいわれるヒュー・ボウマン騎手、そして日本での実績も残している世界の名手・ライアン・ムーア騎手も来日予定です。今年の秋競馬は日本人騎手には厳しいシーズンになるのかもしれません。