【レパードS予想2018】逃げ馬は連対率44.4%

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今週の新潟は1800mで行われるダートの重賞「レパードステークス」が開催されます。中央では今年最後となる3歳限定のダート重賞です。

2009年に新設されて以来、比較的堅実な決着が多かった同競走ですが、昨年は80万馬券が飛び出す波乱の決着となりました。逃げた12番人気のサルサディオーネがペースを作って2着に粘り、内の好位にいた11番人気のローズプリンスダムが差し切るというレースでした。

傾向に反する波乱の決着とはなりましたが、「逃げ馬」の激走が多いという傾向を読めていれば、もしかしたら的中できたレースかもしれません。というのも、新設されてから過去9年で逃げ馬は4回も2着に入線しており(0-4-0-5)、勝ちきれていないとは言え44.4%の確率で連対しております。人気に限らず逃げ馬には警戒しておいたほうが良さそうです。

今年逃げ馬候補として注目したいのは、スズカアーチスト(牝3、伊藤圭三厩舎)とマイネルユキツバキ(牡3、高木登厩舎)の2頭です。

スズカアーチストは今年は4戦中3戦でハナを切っており、メンバーの中では1番逃げている馬です。ただ、前走の500万下では藤田菜七子騎手の騎乗で2番手追走から勝利しており、無理に行かずに勝利することが出来ました。チークピーシーズにパシュファイアーといった矯正用の馬具を装着しており、気性的な難しさもあって逃げることが多い馬なのだと思いますが、前走では序盤で藤田騎手がしっかり手綱を引っ張って抑えて番手に留めております。今回も想定では引き続き藤田騎手が騎乗の予定となっておりますので、どういう競馬をするかに注目です。

前走は49kgという軽量が上手く活かされたレースでもあったので、プラス5kgとなる今回は馬にとっては負担が増えることになります。距離が1400mから2ハロン延長の1800mとなる点も考慮すると、逃げの手に出る可能性はこれまでのレースよりは低くなりそうですが、好位につけていく可能性は高そうです。

もう1頭のマイネルユキツバキは今年は5戦中2戦逃げており、いずれも2着に粘っております。負かされた相手がその後オープンでも上位に入線しており、戦ってきた相手は決して弱くはありません。2走前の500万下を勝った際は3番手から追走する競馬でしたが、向正面で先頭に立ち、そのまま後続を抑えて勝利しました。レース後に手綱を握った柴田大知騎手が「向正面から自分のペースで行けたのが良かった」とコメントしていることからも、自分のペースで走れれば力を発揮するタイプである可能性が高いです。

前走のインディアTでは和田竜二騎手が騎乗し3番手から進めますが、ゴール前100m地点では苦しくなり、5着に敗れました。前半がハイペースだったので、前が苦しい展開となってしまいました。レパードステークスでは柴田騎手にまた手綱が戻りますし、この馬のペースで競馬をさせたいなら逃げる可能性は十分ありそうです。

いずれの馬も500万下でのものさし馬ですし、スズカアーチストは抽選が通るかの問題もあります。レベル的にどうかという点も不安視できますが、昨年のケースを考えると軽視はしたくないところです。今年は極端な逃げ馬が見当たらないので、どの馬が逃げるかは枠順が発表された後も悩むことになりそうです。逃げ馬に限らず、4コーナーで4番手以内にいた馬は「6-8-5-22」で複勝率が46.3%と好走率が高いので、いずれにせよ逃げ・先行馬はとくに有力視したいと思います。