【愛知杯2019予想】波乱含みのハンデ戦、“番狂わせ”に警戒

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26日(土)は牝馬のハンデ重賞「愛知杯」が中京競馬場で開催される。

2011年以降毎年8番人気以下の人気薄が馬券に絡んでおり、過去10年で10万馬券以上が6回と多く、そのうち2回は100万馬券以上(144万、471万)の高額配当が飛び出しており、波乱傾向が非常に強い一戦だ。今年も穴馬探しに力が入る面白いメンバー構成となっているが、今回は有力馬2頭を中心に考察していきたい。

今年の愛知杯で人気の中心となりそうなのはエリザベス女王杯の上位組、レッドジェノヴァ(4着)とノームコア(5着)だ。

今年5歳のレッドジェノヴァは、昨年夏に札幌の北海道150年記念(1000万下)とオールスタージョッキー第2戦(1600万下)を勝ち、夏の北海道で頭角を現した上がり馬である。秋は京都大賞典で2着、エリザベス女王杯で4着とG1でも善戦した。前走のエリザベス女王杯は、スタートで出遅れてしまい直線でも内で窮屈になる場面があったが、最後まで脚を伸ばしての4着と好内容。2走前の京都大賞典も、初めての重賞挑戦にもかかわらず勝ち馬サトノダイヤモンドに半馬身差まで迫る2着と大健闘の内容であった。今回トップハンデの55kgを背負うが、今回のメンバーなら能力上位は明らか。賞金加算しておきたい現状を考えると、陣営の本気度は高いはずだ。

明け4歳馬のノームコアは、前走のエリザベス女王杯・5着で古馬の壁にぶつかり、はじめて馬券圏内を逃した。レースは外枠からのスタートで、終始前に壁を作れずコースロスも多かったが、それでも直線ではレッドジェノヴァ同様に窮屈になりながらも脚を伸ばして3着争いに参加しており、着順以上の内容は示した。これまでフラワーC(3着)、フローラS(3着)、紫苑S(1着)と牝馬路線で結果を残してきており、牝馬4歳世代ではトップクラス。ハンデはこれまで背負ったことがない55kgを背負うが、54kgでエリザベス女王杯の掲示板を確保しているノームコアなら、メンバーレベルが落ちる今回は巻き返しも十分期待できる。

他にも、紫苑S・3着のランドネや、ローズS・5着のウラヌスチャームなど、面白そうな4歳馬が多数おり、明け4歳馬に人気が集まる可能性が高い。

ただし、この時期の4歳世代はまだ比較が難しく、ハンデ戦ともなれば一層注意したいところ。レース適性面で見れば上記であげた明け4歳馬は全頭中京コースが未経験で、5歳馬のレッドジェノヴァもまた中京は初となる。昨年の1着・2着のエテルナミノルとレイホーロマンスは今年も参戦しており、中京適性で考えればこちらを警戒したくなる。

とにかく番狂わせが起こりやすいレースなだけに、いつも以上にフラットな目線で各馬を分析するよう心がけたい。穴馬についてはまた次回の記事で考察する。