【宝塚記念2018予想】3着内率100%!ボウマン×ワーザー

買うつもりもないものを店頭で眺めて検討しているような素振りを「冷やかし」と言ったりします。中央競馬においても最近は似たような現象がよく見られ、G1に予備登録してくる外国馬は冷やかしが多く、全馬辞退といったことも起きるなど、国際色豊かになったドバイや香港と大きく差のついた印象もあります。

今年の宝塚記念にも香港ダービー馬のワーザーが登録していますが、今回も来ることはないだろうと思っていた方も多いのではないでしょうか。しかし、14日に予定通りに来日し、翌朝には馬場入りしました。例年、日本馬も有力どころが夏休みに入り出走馬もグランプリと言うには寂しくなりがちな宝塚記念ですが、逆に与しやすいと考えたのか、今年は珍しく外国馬が参戦となりました。

今年7歳と走り盛りの年齢は過ぎたように見えますが、せん馬は長く走れるという考え方もあるため不安材料にはならないでしょう。

そして注目したいのは鞍上のボウマン騎手。ワーザーがオーストラリアから香港に移籍して以来、非常に安定感のある走りを見せており、たまに取りこぼしと言える着順につけたりもしますが、ボウマン騎手とのコンビに限って言えば全て3着以内を維持しており好成績です。

また、前走6着に関しても普段から相性の悪いマイルが舞台だったことに加え、60kgの斤量も響いたもの。スペシャルウィーク対モンジューの対戦で話題になった99年のジャパンカップで、2着に入った香港馬インディジェナスも同様に前走では芝の1000mという短い距離を叩いての出走でした。馬の適距離よりも短いところを叩いて本番へ向かうのは、香港流の基本戦術と言えるのかもしれません。

宝塚記念史上外国馬は未勝利という、ワーザーにとっては厳しい壁もそびえ立っています。地震、大雨と心配事の続く関西地方で開催の是非を問う声もあるかと思いますが、イチ競馬ファンとして無事に開催されることを応援したいです。