【安田記念2025予想】鍵はローテと人気!データが示す本命候補とは?

今週末の東京競馬場では春のマイル王を決めるG1「安田記念」が開催。出走馬の傾向やローテーションから、取捨のポイントは明確だ。
まず重要なのは、前走でG1またはG2を使っているかどうか。G1は過去10年で「4-5-3-38」、G2は「2-2-6-63」と好成績で、とくにヴィクトリアマイル組の好走率は「2-5-0-10」と際立っており、7年連続で馬券圏内に好走している。近年はドバイターフ帰りの馬も増えてきたが、それ以外のローテーションから挑む馬はよほど強調材料がない限り軽視が妥当だ。
また、前走の着順よりも注目すべきは「人気」。過去の傾向を見ると、1番人気は「2-3-3-2」と勝ちきれないまでも複勝率は80%と安定している。とくに前走で上位人気に支持されていた馬が、安田記念でも人気を集めているパターンは好走率が高く、前走1番人気馬は「3-2-5-16」。前走2番人気馬は「3-3-2-16」と好成績。つまり、実力を評価された馬が評価通りの力を出すレースであり、「人気の継続性」が鍵となる。
当日の馬券検討においては、人気上位馬を中心に据えるべきだが、1番人気の単勝は回収率が低く、妙味は少ない。下位人気は10番人気以下は「0-0-1-70」と穴馬の激走は少ないが、6~9番人気は「4-1-2-33」と4勝を挙げている。狙うなら9番人気以内の「一桁人気」で実力を秘めた中穴が狙い目だ。
牝馬に関しても要注意だ。ヴィクトリアマイル組の好成績から、牝馬を除外した馬券構成は危険となる。ただし、前述の主要レース以外からの参戦馬であれば、牝馬であっても強くは推せない。
騎手の傾向にも注目したい。昨年はルメール騎手が馬券圏外に敗れたが、過去3年で外国人ジョッキーは毎年2人ずつ馬券に絡んでおり、引き続き警戒が必要だ。また、6歳馬が活躍した昨年以降、高齢馬の取捨もより慎重さが求められるようになった。
以上を踏まえ、注目すべき4頭を挙げたい。
まずは重賞3️勝の実績が光るシックスペンス。過去2敗はいずれも2000m以上のG1で、しかもルメール騎乗ではなかった。2Fの距離短縮はプラスに働くはずだ。東京マイルならルメールとの新コンビで能力全開も期待できよう。
次は、昨年3着の雪辱を果たすべく参戦するソウルラッシュ。実績は申し分ないが、7歳という年齢とコース適性が微妙な点は懸念材料。ただし、秋にマイルCSを制し、前走のドバイターフを制してとここへ来ての勢いは目を見張るものがある。実力でねじ伏せる可能性も十分にあるだろう。
ジュンブロッサムは6歳にして本格化。東京マイルの富士S勝ち、前走は京都マイルのマイラーズCを制してと、マイルはベスト舞台。府中のマイルも合いそうで、近走の安定ぶりからも怖い存在となる。
そしてエコロヴァルツ。重賞未勝利ながら、前走の大阪杯では4着に善戦。これまでの走りから能力の片鱗は随所に見せており、馬券的妙味という観点では面白い1頭となる。
人気と実績、そしてローテーションと騎手の組み合わせが問われる一戦。安田記念は過去の傾向にしっかり目を向けることで、好配当を掴むチャンスが広がるレースとなる。