【天皇賞春2017予想】長距離で買える騎手”3名”とは?

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長距離は騎手で買えという競馬の格言があるが、最強ステイヤーを決める天皇賞春を予想する上では是非とも心にとどめておきたい言葉である。

昨年はキタサンブラックと武豊騎手コンビが逃げ切りVを達成。長距離戦では滅多に見ない逃げ切り勝ちを2番人気という人気を背負いながら達成した武豊は、やはり騎手として素晴らしい技量の持ち主なのだなとつくづく思う。

武豊の天皇賞春の通算成績は[7-6-4-7]。馬券圏内は7割超えと驚異的である。同じ3000m以上のG1である菊花賞で4度の優勝経験があることを考えても、長距離が得意な騎手であることは言うまでもない。前年の覇者で、崩れない先行力を持ち、さらに強くなったキタサンブラックと今年もコンビを組んで連覇に挑む。騎手で買えとは言うが、馬もスゴイのでまさに鬼に金棒といった状態だ。

長距離のレースで絶対におさえておきたい騎手とは?

武豊が買いなのは当然として、他に長距離で信頼度の高い騎手はいるだろうか?武豊に次いで天皇賞春の成績が良い騎手を調べてみると、横山典弘騎手と蛯名正義騎手の2名がほぼ同じ成績で良い成績を残している。横山が一昨年ゴールドシップで優勝し[3-2-2-10]となり、蛯名の3勝[3-2-2-7]に並んだかたちだ。

横山は今年はゴールドアクターで参戦。吉田隼人騎手からの乗り替わりで今回が初コンビとなるが、横山にとっては大きなチャンスが巡ってきたと見て良いだろう。前で競馬ができる馬というだけでも注意が必要だし、何か仕掛けてきそうな雰囲気がある横山ならなおさら怖い。昨年は入れ込んでいたのとキタサンブラックの逃げにやられて12着と大敗したが、有馬記念優勝や菊花賞3着の実績からも距離は問題なさそうだし、昨年は稀なケースだったが本来この舞台は合っているはず。難しい気性のゴールドシップで勝っている経験があるベテランの横山に手綱を握らせるのは期待が持てそうだ。

蛯名は主戦騎手を務めるディーマジェスティで参戦。昨年はこの馬で菊花賞4着、天皇賞春もタンタアレグリアで4着と長距離戦で惜しい競馬が続いているが、間違いなく長距離を得意とする騎手である。2013年と2014年をフェノーメノで優勝して連覇を達成し、天皇賞春で5戦連続掲示板内に入着していることからも、淀の長丁場ではとくに買っておきたい騎手である。今年はタンタアレグリアでAJCCを優勝した以外はまだ目立った勝利がない。得意の舞台なら見せ場を作れそうだ。

今年は横山も蛯名もエージェントを切ったばかり。今後良い馬を確保していくためにも、自身で勝利をもぎ取っていくしか無い。キタサンブラック武豊は人馬ともに成績が抜けている印象があるが、横山と蛯名も今回の天皇賞春は本気度が高いだろうし、上位に一泡吹かせてもらいたいところである。

いずれにせよ、今回紹介させていただいた武豊、横山、蛯名の3人は長距離戦では信頼度が高い騎手だ。長距離戦は騎手で買えという言葉通り買うなら、この3人は絶対におさえておきたいところである。