ミュゼに学ぶ馬主業の難しさと一口馬主の可能性

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昨年の2歳馬からデビューしたばかりのイケイケ馬主、ミュゼプラチナムでおなじみの高橋仁氏。ところがネットでも騒がれていますが本業が危機に直面。馬の話とは直接関係がないので詳しくはここでは触れません。

その余波なのか、所有馬すべてが「ヤマイチ」の冠でおなじみの馬主さんである坂本肇オーナーに名義変更になりました。とはいえ、馬名決定済で既走の3歳馬ミュゼエイリアンやミュゼゴーストなどなどはそのままの名前で走るわけで、以前よく見かけた「フサイチ」馬なのに違う勝負服だったのと似たような違和感が続きそうです。

素質・可能性がある馬を持っていただけでなく、今年のミュゼ軍団の2歳馬にはノーザンファーム生産のディープインパクト産駒などもおり、POGでも選ばれた方は多いのではないでしょうか?別に馬主さんが変更になったから馬が走らなくなる、なんて話もないんですが、「ミュゼ」の青い勝負服だから応援したい、と思っていたファンからすると残念なニュースですね。

JRAの馬主になるには年収要件や資産要件に加え審査が厳しいといわれることもあり、一般的なサラリーマンでも手が届くクラブ馬主という形が今流行っています。例えば先日の神戸新聞杯を勝ったリアファルはキャロットクラブ所有ですので、会員の方は菊花賞までまずは夢がつながりました。

キャロット所有で菊花賞馬といえば過去にはエピファネイアがいます。またチューリップ賞では馬場が合わず惨敗も桜花賞2着、オークス3着と良馬場なら安定感があるクルミナルにも秋華賞が控えています。そういう意味でもキャロットの勝負服はやはり気になりますねクラシックは特に。

サラブレッドといえば、どれだけ安かろうが手に入れるだけで数百万円、さらに維持費が膨大にかかるためちょっと懐に余裕があるくらいでは馬主への道は簡単なものではありませんでしたが、そこを手が届く金額で、口数で割りはしますがお手馬を所有するチャンスがある、という意味でクラブ会員になるのもまた競馬の楽しみ方の1つではあります。

競馬ファンからすれば楽しく毎週末を待つだけのイメージではありますが、やはり馬主さんからすれば、本業がうまくいってるからこそ高い馬を買える・かつ維持できるわけで、やはりまずはスポンサーありきのスポーツなんだと改めて感じさせられます。