【菊花賞2016出走馬】長距離適正抜群!?伏兵カフジプリンス

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2014年のセレクトセールで7344万円で取引きされ、半兄にタイセイラビッシュ(全日本2歳優駿3着)がいる素質馬カフジプリンス。今年7月の阿寒湖特別(札幌芝2600m、3歳以上1000万下)を古馬相手に圧勝し、前走の神戸新聞杯で4着と夏から頭角を表してきたいわゆる上がり馬の1頭となります。

その前走内容はいつも通り中段後方を追走。折り合いは全く不安がなく、道中もマイペースで追走していましたが、残り800m辺りから内にモタれ気味になり万事休すかと思われたところ、ラスト1F辺りから3着のレッドエルディストに強襲し、アタマ差の4着。

本番に向けはっきりした課題も見つかり、鞍上は2004年デルタブルースで当レースを制している岩田騎手。中間の調教では、栗東CWコースで6F82.0秒と自身のベストタイムを0.6秒縮める充実振り。自身の長所はやはりどんなペースでも折り合えて、最後に繰り出す末脚でしょう。長距離戦において、折り合える馬は道中でのスタミナの浪費が少なく特に有利に働きます。

前走とデビュー時の凡走を除き、芝のレース6戦で上がり3F2位以内を記録し、その前走も残り200mからの加速のため3F勝負では不利にもかかわらず、自身の上がりは4位でした。距離が伸びて、更に良くなってきそうな魅力のある当馬。課題を克服すれば、1発の魅力は充分あります。