【共同通信杯2017注目馬】同期活躍の波に乗る?石川裕紀人騎乗のアサギリジョー

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一昔前まで共同通信杯と言えば、日本ダービーへと繋がる一戦という位置付けでした。現に2頭の3冠馬(ミスターシービー・ナリタブライアン)を始め、ダイナガリバー、アイネスフウジン、ジャングルポケットもその年のダービーを制しました。さらに2着馬からも、タヤスツヨシや、記憶に新しいところではディープブリランテ、ドゥラメンテなどがおり、距離の違いこそあれど、やはり同じ東京コースを経験していたという強みが生きるのでしょう。

しかし、過去5年の勝ち馬の中から3頭の皐月賞馬(ゴールドシップ・イスラボニータ・ディーマジェスティ)が誕生したことにより、最近では日本ダービーよりも皐月賞への関連度が強くなり、共同通信杯→皐月賞という王道のステップが確立されてきました。(対照的に、きさらぎ賞→皐月賞というステップは好結果が出ない)

今年もスワーヴリチャード、ムーヴザワールド、タイセイスターリー、エアウィンザーとクラシックを見据える好素質馬が揃いましたが、狙いは関東馬のアサギリジョー(美浦・相沢厩舎)です。未だ1勝馬の現実こそありますが、父ジャングルポケット同様この東京コースがベストの馬。前走の中山・京成杯では枠ぶんだけ外を回らされる厳しい競馬となりましたが、一旦は先頭を窺う脚いろを見せてくれました。さらに相手強化の感はありますが、あの内容なら十分勝負になるはず。

そしてもう一つが鞍上・石川裕紀人騎手。関東若手のホープとして今後の飛躍が期待されるジョッキーですが、重賞ではダイワドレッサーでのラジオNIKKEI賞2着が最高着順。先週のきさらぎ賞をアメリカズカップで制した松若騎手とは同期となるだけに、期するところもあるでしょう。同期の活躍、勢いに乗って今週もフレッシュなコンビに期待です。