G1連勝中のルメール悲願の日本ダービー制覇、レイデオロと達成なるか!?

絶好調C.ルメール騎手、先々週のヴィクトリアマイルをアドマイヤリードで、そして先週のオークスはソウルスターリングで優勝し、現在G1を2週連続優勝中。そして今週はレイデオロで日本ダービーへ挑む。ここも気合十分、勝負になる馬での出走となり三連勝が見えるポジションにいる。

デビューから無傷でホープフルSを勝利した2歳時とは打って変わって、3歳になってからは決して順調とはいえない競走生活を送っているレイデオロだが、ここへきてようやくペースを取り戻しつつあるようだ。何とかクラシック、そして日本ダービーへ間に合ったというところ。前走皐月賞では5着と不本意な決着に終わったものの、大目標である日本ダービーへむけた前哨戦としてみるならば、4ヶ月の休養明け緒戦としては十分な内容だったのではないだろうか。休養のきっかけとなったのがソエということもある。休み明けの激走で再度脚を痛めてしまっては元も子もない。本番へ向けて手応え充分の調整ができたと見るべきだろう。枠番は6枠12番と有利とは言えない枠に入ってしまったのは残念ながら割引材料となるかもしれないが、1枠優位と8枠不利のデータはあるものの2~7枠は正直どんぐりの背比べ。これなら個々の能力差、鞍上の勢いで十分巻き返せるレベルだろう。

超混戦模様、気になる相手とライバル関係

相手関係を見れば、現段階では抜けた1番人気となっているアドミラブルの、青葉賞をレコードで走り抜けたその能力は確かに上位とは思えるが、青葉賞路線のダービー制覇の難しさとはやはり3歳馬が中3週で2400mを続けて激走することの壁なのだろう。さらに8枠18番からの出走というのはさすがに不利なデータが重なりすぎる。ここでもしも勝利したら拍手喝采、さすがに軸に据えるのはリスクが高いと見る。一方で4枠7番、皐月賞馬のアルアインは現段階で単勝4番人気は流石に過小評価が過ぎるように思える。シンザン記念6着と距離適性が尾を引いている気もするが、一昨年のダービー14着が長く後を引き実力相当の評価を得るのに時間の掛かったキタサンブラックの前例がまだ記憶に新しすぎる。ここでのアルアインの低評価は痛い目を見る可能性も高そうだ。

そしてデータ上圧倒的有利となっている1枠はなんと過去10年のうち半数の優勝馬を輩出している。そんな1枠からは武豊率いるダンビュライトと皐月賞ドンケツのアメリカズカップが出走する。1枠有利とは言え、元々が人気サイドが強く波乱の少ないレースのため、アメリカズカップはさすがに厳しいと見るが、ダンビュライトは皐月賞含む三走連続三着続きと、鞍上の後押しも助け有力馬の1頭と言えるだろう。

トライアル組以外で活躍するローテーションとは?

トライアルである青葉賞組、プリンシパルステークス組の優勝は未だないが、もう1つのトライアルである皐月賞組は目覚ましい活躍をあげている。それ以外は路線として確立されるほどの分母がないようだ。この10年ではウオッカが桜花賞、ディープスカイがNHKマイルカップ、そしてキズナが京都新聞杯をステップとしてきている。ディープスカイもキズナも皐月賞への出走資格はありつつも回避しての参戦であり、最も運の強い馬が勝つと言う格言とは裏腹に上がり馬の台頭は一切許さないレースとなっている。ウオッカは例外中の例外のためデータとして採用しづらいが、2歳女王で桜花賞2着とご多分に漏れてはいない。そんな中であえて非皐月賞組から1頭選ぶとするならば、サトノアーサーに注目している。きさらぎ賞、毎日杯と続けてG3で2着に入るのは一定の実力がなければ無理だろう。皐月賞回避もダービーだけにターゲットを絞ってきた分ダメージは間違いなく少ない。

まさに混戦模様を呈しており単勝1倍台どころか2倍台もないだろう。昨年も三強で人気を分け合ったが、今回はアドミラブルが若干人気を集め、その下が団子状態といったところ。パドック、返し馬まで決して気の抜けない選択を強いられそうだ。