【天皇賞春2017予想】「2強」を食うのはこの馬だ

枠順も発表され、いよいよ天皇賞春の予想も大詰めの段階に入ってきた。「キタサンブラックvsサトノダイヤモンド」の好カードは当初から多くの競馬ファンの間で話題に上がっており、今週その盛り上がりもピークを迎える。キタサンブラックは今回も2枠3番と内目の好枠を引き、先行力だけでなく内枠を引くことの安定感も抜群であることを証明した。

この高確率な内枠確保については毎回多くの競馬ファンの間で色々な論争が繰り広げられているが、好枠に入ったということは紛れもない事実。前回の記事でも記したが、素直にキタサンブラックを本命視した馬券を組んでいくのが無難であろう。

しかし、最終的に組んだ私の馬券は全く違うものであるということを今回明かすとともに、推奨したい真の本命を紹介させていただこうと思う。

未知なる”魅力”に期待、日経賞馬「シャケトラ」

前走日経賞を優勝し、一躍その奇妙な名を夜に知らしめたマンハッタンカフェ産駒のシャケトラ。昨年の6月に未勝利戦でデビューし初勝利をあげると、順調に勝ち上がり2走前の日経新春杯で格上挑戦して2着に入着。素質の高さを見せつけると、続く前走の日経賞ではゴールドアクター、ディーマジェスティのG1馬2頭に加え、実力馬のレインボーラインを降して優勝。キャリア6戦で一気にG1で2強ムードの一角崩しとして注目されるほどになった。

まだ未知の部分も多い馬なので、今回に関しては期待感が不安を上回るかどうかで判断しようと決めていたが、最内の1番に入ったことで一気に期待感は増した。末脚を武器とするサトノダイヤモンドやレインボーラインが外枠の8枠に入ったことで、2頭が評価を落とした中でのシャケトラ最内だったので、より好材料となった。

1枠に入れた効果は思いの外大きい。3200mの長丁場で外を回す競馬では直線もたなかった可能性が高く、ロスの少ない競馬が出来る内枠に入れたのはやはり大きい。過去10年の1枠の成績が[5-1-1-12]とデータ的にも優秀であることからも、今回は絶好枠に入れたと言っていいだろう。

スタートの出遅れもよくある馬ではあるが、最内に入ったことである程度リカバーもきく。キタサンブラックの直後に付けていくのはさすがに自身も厳しくなりそうなので、中団の内くらいがベストだと思うが、この枠番からなら取り付くのもさほど難しくないだろう。

基本は日経賞のような緩い流れで無理せず3コーナー過ぎからペースアップして、4コーナー手前からロングスパート勝負というのが向いてそうだが、今回は内枠なのでロングスパートよりもほんとの後半にウェイトが置かれたポテンシャル戦が理想。もっと理想を言えば馬場は渋ってほしいところ。土曜日が雨なのでこれがどれくらい影響するかだが、すでにある程度の好条件は揃っているので、あとは馬と騎手の技量がそれに応えてくれるかどうか、だろう。

同じく絶好枠に入ったキタサンブラックについてはやはり馬券から外すことはできないが、直線で前を走っているであろうキタサンブラックを追撃するのはこの馬だろう。ということで、今年の天皇賞春はシャケトラを本命視した馬券で決まり。それでは、レース当日を楽しみに待ちたいと思う。皆さんの健闘を祈る。