【京都記念2017予想】マカヒキ本命を慎重になるべき”2つ理由”とは?
今週日曜の京都メインは「第110回京都記念」(G2)が開催。
過去10年の優勝馬10頭のうち、5頭が同年のG1を優勝している。G1馬を多く輩出する出世レースとしても注目しているが、今年は昨年のダービー馬であるマカヒキの復帰戦であることもあって例年以上に注目したい一戦だ。
凱旋門賞(14着)から帰国後は陣営も慎重に調整を進め、年内はしっかりと休んだ。年明け1月7日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩し、先週2日の一週前追い切りでは久しぶりに際立つ走りを披露した。雪が降る中のCWで行われた3頭併せの追い切りでは、最内から突き抜け、併せたトリコロールブルー(3歳500万)に3馬身半、アドマイヤトリプル(3歳未勝利)に6馬身の先着を果たし、6F80秒2-11秒5の好時計をマークしてダービー馬の貫禄を見せた。
マカヒキの”2つの不安要素”とは?
確かに調教では良い動きは見せはしたものの、馬の状態は果たして本当に良いのだろうか?今回はダービー馬マカヒキの抱える2つの不安要素をあげ、現時点での評価と馬券予想における予想を記したい。
まずは何と言っても前走のダメージだ。
昨年秋にC.ルメール騎手と共に挑んだ凱旋門賞は14着。見せ場一つなく、目も当てられないほどの惨敗を喫した。遠征や馬場など環境の違いも敗因の1つだが、欧州トップホースのレベルの高さ、トップ騎手の実力を前に圧倒されたという印象が強い。
一週前の追い切りでは不安を感じさせないデキではあったが、遠征の惨敗が尾を引いているのではないか?という心配は、正直まだ拭いきれていない。陣営としてもここは勝って自信を取り戻し、精神的な面で馬にも復活してもらいたいところだろう。
次は馬場。
先週のきさらぎ賞を振り返っても、今の京都は消耗度の激しい馬場であることが分かる。前走のダメージが心配される中で消耗戦になれば馬のメンタルがやられるだけでなく、体力的にも疲労を増幅させる心配がある。
逆に昨年重馬場の京都記念を制したサトノクラウンにとっては馬場が重くなるのは大歓迎。ダービー馬を降して名を挙げるには絶好の舞台と言えるだろう。
休み明けの不安、前走のダメージの不安、馬場の不安、追い風を受けたライバルの存在など、多くの難関が待ち構えてるマカヒキだが、それでも当日は間違いなく人気を集めるであろう。
実績も申し分なく勝ったレースを見れば抜けているように思えるが、疲れを取るのに重きを置いて調整されてきた馬に成長力が見込めるかと言われると首を傾げざるを得ない気持ちにもなるし、これだけ向かい風が吹く中で圧倒的人気馬に重い印を打つのも危険のように思える。
やはりマカヒキについては、枠順で良い枠に入れたり、最終追いで良い動きをしたとしても、最後まで慎重な姿勢を崩すことはない。競馬予想のセオリーとしては帰国初戦は様子見にして、来ても連下までの予想としたいと思う。