JRA紫苑S(2021)は“中山巧者の先行馬”に注目

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今年で第6回目と重賞としての歴は浅いですが、「秋の中山開幕といえばこのレース」と認識するファンも増えてきたのではないでしょうか?

中山の2000mはスローの前残り展開になりやすく、特に開幕週はそれが顕著に出る為、基本は前を狙いたいと思います。ということでここはシンプルに、“中山巧者の先行馬”に注目したいと思います。

今回本命視しているのは“夏の上がり馬”の代表的な1頭、エイシンチラーです。

7月に福島の織姫賞を、続く8月に新潟の三面川特別を快勝し、古馬相手の特別戦を連勝中の上がり馬です。織姫賞は小回りコースを先行策で、三面川特別は広いコースを差し切り勝ちと脚質には自在性があります。

いずれもメンバー最速の上がりで快勝しており、対応力とレースセンスの高さだけでなく、強烈な決め手もありと魅力が多い1頭です。加えて中山コースは4戦中3回が馬券圏内と相性が良いコース。ペースも落ち着きそうなメンバー構成で、得意の先行抜け出しが嵌りそうです。

鞍上も先週の新潟記念を勝ったM.デムーロ騎手ということで、人馬共に勢いのあるコンビ。本番の秋華賞でも十分楽しめそうな1頭ということで、ここからさらなる上昇に期待したいと思います。ということで本命は、エイシンチラーです。

続いて対抗馬ですが、こちらも中山での好走が目立つ馬を選出。その馬は、今年のフラワーCの覇者、ホウオウイクセルです。

中山マイルで行われた1月のフェアリーSでは、加速ラップを中団から上がって2着。中山1800mのフラワーCはゆったり運んで先行抜け出しの競馬で完勝と、中山コースは相性抜群です。

前走の桜花賞はマイルの激しい流れに乗ることができず、なだれ込むだけの競馬で9着敗退。ベストは中距離という印象で、得意の中山替わりと2000mへの距離延長は大きなプラスとなりそうです。怪我でオークスを回避しているので、復帰戦でどこまで仕上がっているかという不安はありますが、条件好転となる今回は好勝負への期待は大。

ということで今年の紫苑Sは、本命エイシンチラー、対抗ホウオウイクセルという予想で勝負したいと思います。