JBC競走、2018年はJRA主催!今後のダート競馬はどうなる?

地方競馬を代表する祭典の一つであるJBC競走が、来年の2018年はJRA主催のもと京都競馬場で開催されることが6日にJRAの公式ホームページで発表された。開催時期は2018年11月上旬となっており、詳細については本年秋頃に発表される見通しだ。これまで地方競馬が主催してきた同競走が、なぜ来年からはJRA主催になったのか?

公式ホームページで記された理由には「JBC競走の魅力をより広く、多くお客様に伝えることが何よりも重要との共通認識から」と記されている。結果だけ見ればJRAが吸収したようなかたちにも捉えられかねないが、正式にはJBC実行委員会がJRAに対して中央での実施を要請したかたちとなっており、地方側による提案だということが分かる。

開催場所が地方の競馬場ではなく中央主催の京都競馬場だということについても賛否両論はありそうだが、新しい試みとしてどうなるかはレースを観てからとなりそうだ。いずれにせよ、京都競馬場では初めてのダートG1となるのも面白そうだし、芝に比べればダート界はイマイチ盛り上がりに欠けている現状を打破するために色々と試行錯誤してもらうのは良いことであるように筆者は感じる。ダート重賞体系が充実してくれれば地方と中央両方にとってプラスになるだろうし、売り上げについてもこれまでの規模から考えればかなりの売上増が見込めるのではないだろうか?

昨年、川崎で開催されたJBC競走の総売り上げは約48億円。JRA主催のG1レースはこの5年間で100億円を下回ったレースは一つもない。土日開催となるかどうかにもよるところはあるが、宣伝上手なJRAの力と開催の舞台を借りることが出来れば地方競馬もかなり心強いのではないだろうか。

とは言え、実際にレースに走る地方競走馬勢にとって高速馬場となりやすい京都が舞台では不利になるのではないか?といった懸念や、もはや交流競走でなくなるのでは?といった競走自体の意義、開催日時などのカレンダー的な問題などまだまだ問題点は山積みであり、開催が近づくにつれてさらなる問題が生じてくるに違いない。これまでの地方競馬ファンにとっては一大ニュースであるわけだし、今後の地方競馬のイメージを大きく左右する案件なだけに慎重にねるべきであると考える。