【シンザン記念2022予想】新春の“3歳出世レース”!ラスールやレッドベルアームなど出走予定馬を考察
伝説の三冠馬シンザンを記念して創設されたレース「シンザン記念」が9日、中京競馬場で行われます。明け3歳馬のまだまだ人気と実力が伴っていない若駒たちのマイル戦ですが、過去の勝ち馬はこの後のクラシック戦線で大いに活躍しており、“出世レース”としても注目されている一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。
ラスール(牝3、藤沢和雄厩舎)
昨年10月に東京の1600mでデビューしたキタサンブラック産駒のラスール。スタートはワンテンポ出遅れましたが、二の脚の速さで4番手の好位に取り付くと、内をしっかり追走して直線も内目から上がっていき、ラスト3F最速34.0の末脚を使って3馬身半差の快勝を果たしました。あっさり好位を奪って道中はしっかりと折り合い、直線も余力残しで完勝とまだまだ伸びしろの大きそうな勝ちっぷりを披露しました。兄には重賞3勝のシャケトラがいる良血で、今後の成長力にも期待できそうな1頭です。
レッドベルアーム(牡3、藤原英昭厩舎)
昨年11月の東スポ杯2歳Sで5着だったレッドベルアーム。前走の東スポ杯2歳Sはスタート直後に挟まり、その後も終始かかりっぱなしで折り合いに苦労し、不完全燃焼の内容での敗退でした。前走は幼さが出ましたが、もともと2番人気に推されるくらいにポテンシャルは高い馬で、デビュー戦ではホープフルSを制したキラーアビリティを降して勝利しており、スムーズな競馬さえ出来れば重賞級の能力はある馬です。1Fの距離短縮はプラスに働きそうですし、前走の負けを度外視するならここでも上位に食い込んでくるチャンスは十分ありそうです。
ソリタリオ(牡3、西村真幸厩舎)
昨年6月に東京の1600mでデビューしたソリタリオ。3戦目で初勝利を挙げると、続く前走のこうやまき賞では早めに動いて長く良い脚を使って快勝。着差は僅かでしたが、自らが勝ちに行く積極的な競馬を展開し、差しが届きやすい流れを押し切る強い勝ちっぷりと、数字以上に強い内容の競馬を披露しました。これまでの4走全てが左回りのマイル戦で、オール連対。今回と同じ中京マイルが舞台となった前走のこうやまき賞を快勝しているように、舞台適性はメンバー1とも言って良さそうです。