松田大作、セイウンコウセイの西山オーナーからも「バカ者」と厳しい声

2月2日に京都市内で道路交通法違反容疑で摘発され、騎乗停止処分を受けている松田大作騎手の、第一回裁定委員会が29日にJRA本部で行われた。今後は行政手続き法に基づき、松田騎手本人の弁明の機会を設け、第二回裁定委員会で最終的な処分がくだされる見通しだ。

過去に同じような不祥事を起こした騎手で中央競馬の佐久間寛志騎手がいるが、佐久間騎手は酒気を帯びて原付きバイクを運転した際に現行犯で検挙され、3カ月間の騎乗停止処分が下されている。

他にも、違反内容は一切公表されていないが、中央の西田雄一郎騎手が過去に道路交通法違反で警察に検挙されたケースでは、西田騎手はその責任を取る意味で騎手免許取り消しの申請を行い、同年に騎手免許取り消しとなっている。その後は山元トレーニングセンターに勤務し、6年後にJRAの騎手免許を再受験して合格している。

G1制覇を果たしたセイウンコウセイのオーナー西山氏、自身のブログで憤りを綴る

今回松田騎手は無免許運転及び速度超過で摘発されているが、一般の企業では懲戒免職処分とされてもおかしくないような内容。処分の内容や復帰時期についてはまだ未定だが、先週の高松宮記念では主戦騎手として騎乗していたセイウンコウセイが幸英明騎手へ乗り替わってG1初制覇を達成したばかりで、自身のG1初制覇のチャンスもあっただけに今回の一件は悔やまれることだろう。セイウンコウセイのオーナーである西山茂行氏は、自身が運営するブログ『西山牧場の(笑)気分 ~勝って涙、負けて涙~』では松田騎手に対する憤りを以下のように綴っている。

「すでに報道にあったように松田大作騎手(38)は免停中にスピード違反で捕まり、当面騎乗停止。「バカ者」としか言葉がない。わしは祖母を交通事故で亡くしており狭い道でスピードを出す車は大嫌い。しかも、免停中に…ましてや松田大作は娘を交通事故で亡くしている。社会人としての自覚の欠如。あきれています。」

2月10日に更新されたブログの一部を抜粋したものだが、短い文ながら怒りと失望感が伝わってくる。ブログには出走を予定していた所有馬の騎手確保にも追われている模様が綴られており、今後は松田騎手が復帰した後の騎乗機会にも影響がありそうだ。競馬関係者の失った信頼を取り戻すためにも、ゼロからやり直す気持ちでターフに戻ってきてもらいたいものである。