【NHKマイル予想2017】カラクレナイ、ここは持ち味活きる

7日(日)は東京競馬場で3歳マイル王決定戦「第22回NHKマイルカップ」が開催される。昨年はメジャーエンブレムが逃げ切りVを果たし、真価が問われる試金石の一戦を見事に制したことはまだ記憶に新しい。しかし、マイル路線での活躍が期待されるも故障続きでまさかの引退。最終的にNHKマイルCがラストランとなるとは優勝時には思っても見なかった。今後は産駒に期待したいと思う。

さて、話を今年に戻すが、出走予定馬を見たファンは各馬の能力比較の難しさに頭を悩ませているのではないだろうか?かくいう私もどのような人気順になるのか正直全く想像がつかない。今年の3歳戦は波乱傾向が強いが、今回もオッズは相当割れるのではないだろうか。

実際にこのレースの過去10年の傾向を見てみると、1番人気は6勝と優秀だが、3着内に入った馬30頭中10番人気以下の馬が10頭もおり、波乱傾向が強い一面もある。オッズに囚われない評価を心がけたいところだ。

桜花賞4着の”カラクレナイ”ここは持ち味の「瞬発力」が活きる舞台!

まぁ、波乱傾向の強いレースということで穴馬探しもかなり面白そうではあるのだが、今回は穴馬ではなく、個人的に桜花賞の時から注目している人気馬のカラクレナイの評価について書きたいと思う。

前走の桜花賞は4着に負けたが、個人的には決して悪くない内容だと思っている。スタートはいつも通り出遅れ気味で、後方の内内でじっくり構える競馬をした。雨の影響で馬場はやや渋っていたが、レースは淀みなく流れた。カラクレナイは3~4コーナーも中目でロスなく立ち回り、直線へ。直線では内から前を交わしていき、最後もジリジリと詰めていくが詰めきれずの4着という内容だった。

3着内に入ることは叶わなかったが、見せ場は作れたし良い競馬をしてくれた。まず、この馬の持ち味は瞬発力。桜花賞でも、直線で前のアエロリットを内から交わしていった時のキレ味はなかなかのモノだった。交わした後は2着馬のリスグラシューに食らいつくが、馬場の影響とペースのせいもあってか最後は甘くなっている。良馬場でこそキレ味が発揮しそうなタイプだと思うし、同じように流れた中で馬場も良馬場ならさらに力を発揮できるだろう。

今回はカラクレナイにとって初の東京コース。東京のマイルは速いタイムが出る高速馬場になることが多く、スピード豊富でキレのある瞬発力を持つ馬が好走する傾向にある。週末の天気はまだ未定だが、開幕3週目で馬場も良なら条件は向いてくるだろう。オークスという選択肢もある中でマイルG1を選んだのは、もちろん距離適性がこちらにあるという判断からだろう。鞍上もフィリーズレビューぶりにミルコ騎手に手綱が戻ることだし、G1初制覇に向けて非常に心強い騎手である。条件によってはカラクレナイの自慢の末脚が炸裂する可能性は非常に高くなるので、調教や枠順、馬場などを見ながら前向きに判断していきたいと思う。