【宝塚記念2017予想】キタサンブラックが負ける「3つの理由」を考えてみる
2017年上半期のドリームレースがついに今週末開催!今年の宝塚記念はファン投票で10万票以上の圧倒的な支持で1位を獲得したキタサンブラックの一強ムードが漂っております。単勝で大勝負、アタマ固定といったキタサンブラックを中心とした馬券が売れそうですが、こういう時に逆張りをしたくなるファンも少なくないと思います。ということで、今回はキタサンブラックが勝てない理由をいくつかあげながらそれぞれの理由について考察してみたいと思います。
使い詰めによる“疲労”で負ける
2017年の始動戦の大阪杯を優勝すると、中3週で挑んだ天皇賞春を制し、見事G1・2連勝を果たしました。間は空きましたが今回の宝塚記念でG1・3戦目と非常にタフなローテーションを組んでおります。前走は京都の長丁場でレコードVを果たし、さすがに疲れが心配されましたが、その後も坂路3本に併せ馬とハードワークをこなしており、1週前追い切りでも馬なりで6F79.6-5F65.3-4F51.2-3F37.4-1F12.4秒をマークするなど全く疲れを感じさせないパフォーマンスを見せております。
秋には大目標の凱旋門賞を控えているのであまり無茶はしたくないところですが、この状況でこのパフォーマンスを見せているということは、おそらく本当に馬がタフで陣営も疲労に関しては心配していないと見て良さそうです。
逃げて捕まって負ける
去年はマイペースで逃げるレース運びでマリアライトとドゥラメンテに差され3着に入着。メンバーレベルは昨年よりも落ちますしキタサンブラック自身のこの1年間の成長を考えると、逃げたとしてもオーバーペースで逃げない限りは捕まることはないように思えます。
逃げを打ちつつ終いの脚も温存できるところがこの馬の武器であることを考えると、オーバーペースで逃げる可能性も低そうです。他に逃げたい馬が出て来るなら逃がせてもいいですし、逃げないでも競馬が出来るようになった今、武豊騎手もあえてオーバーペースで逃げるという選択肢を取ることはしなそうに思えます。
重馬場巧者に負かされる
今週は21日(水)が低気圧と前線の影響で全国的に大雨となっており、さらに予報ではレース当日の日曜日も雨予報となっております。木、金、土である程度馬場は回復すると思いますが、平日の大雨の影響や当日の雨量によっては馬場が重くなる可能性が高いです。
キタサンブラック自身稍重以上での勝利経験もありますし、去年稍重開催となった宝塚記念3着の実績からも、ある程度渋ってもこなせそうです。ただ、あくまでオールラウンダーとしてのキタサンブラックを評価してのものですので、重馬場で力を発揮するタイプの馬に差される可能性は低くはないでしょう。実際に去年はそれでマリアライトにやられているので、今年も同じパターンとなる可能性は十分考えられます。
重馬場に強い馬については【宝塚記念2017予想】日曜は雨予報!重馬場に強い馬“3頭”とは?に3頭の馬を記しましたので、よろしければ参考になさってみてください。
以上、キタサンブラックが勝てない3つの理由をあげてみましたが、この中だと個人的には重馬場巧者に差されるというのが一番現実的なのかなと感じます。今回のキタサンブラックに関しては勝てる理由が多すぎて勝てない理由を探す方が難しいのですが、最後まで何があるかわからないのが競馬。キタサンブラックが負けるケースを想定しておくことも大切です。