クイーンステークス(2017)予想/過去10年のデータ・傾向

北海道シリーズももう中盤戦！函館が終わり、いよいよ今週からは札幌競馬が開催されます。札幌の最初の重賞は牝馬限定の1800mG3、クイーンSが開催されます。

一昨年の2015年は単勝オッズ32.5倍（7番人気）のメイショウスザンナが優勝し、去年2016年は単勝オッズ20.2倍（9番人気）のマコトブリジャールが優勝。ここ2年は波乱の決着が続いております。また、2009年には単勝オッズ58.7倍（11番人気）が優勝するなど、人気薄の激走が多いイメージがあります。

今回は過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心に、少しでもレースの傾向を探っていきたいと思います。

1番人気の好走例は多い一方、穴馬もよく絡む少波乱な傾向

1番人気は3勝と勝利数こそそこまでですが、連対率70%、複勝率80%と馬券圏内に入る確率は高めです。ただ、3着内30頭中6番人気以下が計12頭もおり、毎年1頭以上の穴馬の好走が見られます。

単勝オッズ50倍以上で馬券に絡んだのは3頭。2008年フミノサチヒメ、2009年ピエナビーナス、2013年スピードリッパーの3頭で、3頭とも札幌芝、または函館芝での好走歴がある馬でした。人気薄でもとくに洋芝適性の高い馬には注意が必要です。

「内枠」＆「先行」が有利

コースは札幌芝1800mです。1コーナーまでの距離は約180m、最後の直線も約270mと直線が短く、高低差が殆ど無い平坦な小回りコースです。コース自体が一周約1650mなので、1800m戦ですがコーナーを4つ回るコースで、コース形状的にも内枠が有利です。

小回りコースで、コーナーの角度も緩いため、先行馬が有利な傾向となっております。

※2013年の函館開催を除く

※2013年の函館開催を除く

5歳馬の好走例が多いが、勝率は低め

5歳がとくに好走しており、過去10年の3着以内30頭中12頭を占めます。ただ、勝利数では3歳馬と6歳馬の方が多く、とくに6歳馬は近2年連続で勝利しており注意が必要。

所属は関東馬も関西馬もともに5勝づつで、複勝率も関東馬（25.4%）も関西馬（21.8%）も大きな差はありません。

前走の惨敗した馬の巻き返しに注意

前走はヴィクトリアマイル組が4勝しており好成績。条件戦だと1600万下が好走しており、OPと1000万下は割り引いても良さそうです。基本は重賞から進めてくる馬が中心。

前走の着順については10着以下の惨敗組の巻き返しが目立ちます。人気についても10番人気以下の人気薄が6勝もしており、前走で着順・人気ともに低かった馬の巻き返しが目立つレースです。