【阪神ジャンプS】ソロル乗り替わりも心配無用?重賞連勝待ったなしか
今週末16日(土)の阪神の重賞は障害重賞の「阪神ジャンプステークス」が開催されます。暮れの大一番に向けて障害界も徐々に動き出してきましたね。今年は出走予定が9頭とやや寂しい頭数になりましたが、G1・2勝馬で去年の2着馬のアップトゥデイトや、小倉サマージャンプステークスを制したソロル、新潟ジャンプステークス2着馬のハギノパトリオットなどの実績馬たちが揃い、少数精鋭によるレースとなりそうです。
現在5戦連続で馬券圏内と相変わらずの安定感を示している実績馬のアップトゥデイトが抜けた人気となりそうですが、2015年の中山大障害以来勝ち星から遠ざかっており、そろそろ勝ち星を挙げたいところでしょう。
この対抗馬として現在注目しているのがソロルです。昨年秋までダートを走っておりましたが、10月から障害競馬へ転身して順調に勝ち上がっていくと、前走の小倉サマージャンプを制し障害7走目で障害重賞を優勝。2003年のマーチS優勝以来実に3年4ヶ月ぶりとなる重賞勝利を果たしました。
障害に転身してから手綱を握っている主戦の西谷誠騎手が新潟開催時に落馬負傷してしまい、今回は北沢伸也騎手へと乗り替わりとなります。北沢騎手は阪神ジャンプステークスの優勝経験もある騎手で、代打で乗った馬で中山大障害を制したこともあるベテラン騎手です。可能な限り普段の調教も主戦騎手に委ねられている障害レースでは日頃からの馬とのコンタクトが重要視されるため、基本的に乗り替わりはあまり好ましくないのですが、今回の乗り替わりの人選なら、そこまで評価を落とす必要はなさそうです。
前走の小倉サマージャンプでは最後の直線で大外後方から一気に追い出しゴール前で1.6倍に推された圧倒的人気のアップトゥデイトを差し切り、インパクトのある勝ち方をしてくれました。元ダート馬でも最後の直線では平地力の違いを見せつけるような切れのある伸びを披露。阪神コースは最後の直線で上り坂がありますが、ダートではオープン特別で2着の実績もありますし、坂のある中山でもマーチS優勝の実績があります。
今回はより走りやすくなる少頭数ということもあって期待が膨らみますが、まだ先の大きな舞台でも見てみたい一頭。無事是名馬を祈りながら応援したいと思います。