JRAのヒロイン2人が初競演!今年は見どころ満載のアイビスSD
今月3日に小倉競馬場で行われたCBC賞をテイエムスパーダで見事に逃げ切り、重賞初騎乗初制覇の快挙を達成した新人女性ジョッキーの今村聖奈騎手が、今月31日に新潟競馬場で行われるアイビスSD(G3、芝1000m)で、オヌシナニモノ(牡5、高橋忠厩舎)に騎乗することが決まった。
今回はハンデ戦ではないが、“千直”は5月のはやぶさ賞でヤマトコウセイに騎乗して3着に好走しており、ハンデの恩恵が無い千直レースでもしっかりと好勝負を演じている。第1回新潟開催では最多タイの8勝をマークしており、野芝の新潟コースにもしっかり対応できている様子だ。
また、同レースには藤田菜七子騎手もスティクス(牝4、武幸四郎厩舎)で参戦予定となっており、競馬界のヒロイン2人が初競演する点も見逃せない。
藤田菜七子騎手にとっても、新潟は全10場で最多63勝(5月29日新潟開催終了時点)を挙げている得意コースで、その内の10勝は千直で挙げており実績は十分。今村騎手が騎乗するオヌシナニモノは、5月の韋駄天Sで藤田騎手も手綱を握ったが、結果は7着に終わっている。今回の千直は後輩の今村騎手に譲る形となってしまった経緯を考えれば、ここは先輩としての意地を見せておきたいところだろう。
とは言え、他にも昨年のアイビスSDの覇者であるオールアットワンスをはじめ、2019年の覇者で2年連続2着のライオンボス、今年の韋駄天S勝ち馬マリアズハートなど、強力なライバルも多数参戦。競馬界のアイドルジョッキー2人のどちらに軍配が上がるのかも気になるところだが、オヌシナニモノ、スティクスはいずれも実績的に見れば伏兵的な立場での参戦が濃厚なだけに、ファンとしてもこの2頭は応援のしがいがあるという気持ちになるものだ。