JRA富士S(2022)は「3歳」か「古豪」か?
今年はNHKマイルCを勝ったダノンスコーピオンやNHKマイルCと安田記念で共に4着だったセリフォスなど、3歳世代に注目が集まる富士S。この2頭の対決が最大の見どころとなりそうですが、今回本命視しているのは今年のマイラーズCを制した古豪ソウルラッシュです。
マイラーズCは逃げ・先行馬が上位独占する完全前残りの中、一頭鬼脚を炸裂させて上がり最速の脚で差し切って快勝。かなり後方の位置でしたので、内容としては非常に強い競馬であったと感じます。
期待を持って臨んだ前走の安田記念は13着大敗でしたが、これは3コーナーで内へ入ったことが結果的に直線で詰まる要因となってしまい、鞍上の浜中騎手の判断ミスが大きかったように思えます。今回は浜中騎手から松山弘平騎手へ乗り替わり。
前走のミスはあれど4連勝させた騎手からの乗り替わりということで大きなプラス材料という風には見ていませんが、今年すでに重賞9勝と勢いがある松山騎手への乗り替わりなら割り引く必要はないでしょう。
何れにせよ、前走は力負けではないレースでしたし、前走は高速馬場でも手応え自体は抜群でしたので、今の東京でも高い期待度を持って狙えると感じます。ということで本命はソウルラッシュです。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは前走関屋記念・5着から巻き返しを狙うピースワンパラディです。
東京コースは6戦して3勝、3着2回と好成績。中京マイルで行われた昨年の京都金杯でも2着に好走しており、左回りのマイルは絶好の舞台です。前走の関屋記念は新潟マイルと好条件ながら5着でしたが、長期休養からの復帰戦でさすがに本調子ではなかった様子。それでも5着に踏ん張るあたりが能力の高さと言えるでしょう。
休養明け二走目のここは上昇が期待できますし、鞍上に東京が得意な戸崎圭太騎手を確保してきたあたりも期待感を強めます。戸崎騎手とは2020年のキャピタルSぶりと久々ですが、同レースでは中団前目から抜け出す競馬でしっかり勝ちきっていますし、3歳時には青葉賞で3着と重賞でも好走しているコンビです。今回は差し馬が多いメンバー構成となっており、戸崎騎手がうまく前目で流れに乗ってくれれば崩れることは無いと見ています。
ということで今年の富士Sは本命ソウルラッシュ、対抗ピースワンパラディという予想で勝負したいと思います。