【オーシャンS予想2018】有力馬の取捨は?4頭の有力馬を考察
G1の高松宮記念へ向けた一戦となるオーシャンS。2009年以降は毎年高松宮記念でオーシャンS組が馬券に絡んでいることからも、本番を占う上でも重要な一戦と言えるでしょう。今回は有力馬4頭をピックアップしてみたいと思います。
レーヌミノル(牝4、本田優厩舎)
前走の阪神C(7着)から2ヶ月ぶりのレース。今回は高松宮記念の前哨戦ということで仕上がりがポイントとなりそうですが、昨年の桜花賞馬で2走前のマイルCSでも4着に健闘し、実績は十分。牝馬路線でソウルスターリングやディアドラとやり合い、マイルCSでは牡馬を相手に戦い大きく力を伸ばしてきた牝馬です。能力の高さは疑いようがありません。
G1ホースとして格上感はありますが、マイル以下の距離は昨年のフィリーズR以来、約1年ぶりとなります。本番前の仕上がりがどうか、また1200mのペースについていけるかどうかなど、気がかりな点も少なくないので注意は必要です。
ナックビーナス(牝5、杉浦宏昭厩舎)
前走のシルクロードSでは5着に入着し、何とか掲示板内を確保。昨年のオーシャンSでは2着に惜敗し、その後の高松宮記念では8着に敗れるなど、未だ重賞制覇を果たせずにくすぶっている一頭です。しかし、中山コースでは「3-4-1-0」と馬券圏内は100%。1200mを主戦場として使われてきており、条件的にもここはベストと言っていいでしょう。
重賞未勝利の現状、前走から中4週という絶妙な間隔からも、本番のG1よりもまずはここを獲りにメイチで仕上げてくる可能性があります。実績こそまだまだの馬ですが、好条件のここは本気度が高そうな一頭です。
ビップライブリー(牡5、清水久詞厩舎)
レーヌミノル同様、前走の阪神C(5着)から約2ヶ月ぶりのレース。準オープン卒業まで時間がかかりましたが、昨年のスワンSで4着、京阪杯2着と、重賞戦でしっかりと善戦し、上位争いに加わる地力をつけてきました。勝ちきれない部分はありますが、13戦連続で掲示板内に入るなど、大きく崩れない安定感は魅力です。
1200mの経験は2走前の京阪杯のみですが、距離短縮にもしっかりと対応して2着に入着する優等生ぶり。今回は近走で結果が出せていないメンバーも多くおり、ここでも好勝負が期待されます。
ネロ(牡7、森秀行厩舎)
前走の京阪杯では9番人気と低評価の中で見事な逃げ切りVを果たしました。アイビスSDやセントウルSで2着に入着するなどもともとスピード能力は高い馬でしたが、昨年は凡走が続き年齢的なこともあり人気を落としていきました。ここへきてトップハンデの58kgを背負っての逃げ切り勝ちは価値のある勝ち方で、不調を吹き飛ばすキッカケにもなりそうです。
あまりコースを問うタイプではありませんが、一昨年のオーシャンSで4着、中山1200mはオープン2勝と心強い実績。1週前追い切りでも坂路4F48.6という1番時計を叩き出しており、好調さが伺える今は狙いたくなる一頭です。
以上、4頭の有力馬を紹介しました。桜花賞馬のレーヌミノルが中心視されそうですが、その他の馬は実力拮抗の混戦模様。2012年には266万馬券、2014年には57万馬券が飛び出すなど波乱が多い一戦でもあるため、馬券の組み立てが非常に難しい一戦でもあります。各馬の能力差が少ないということは当然僅かな状態の良し悪しや展開によってレースは想定外の結果となることも十分考えられます。上位が凡走した時の伏兵馬の選択なども考察しておく必要がありそうです。