【JRAエプソムC予想2023】あの有力馬が抱える〝危険サイン〟とは？

5週連続G1開催の余韻が残る東京競馬場で行われるのは「エプソムC」。

主役を担うのは前走のダービー卿CTで2着だったジャスティンカフェだ。中山コースは初だったが、中団馬群で脚をため、直線で外に持ち出して僅差の2着に好走した。器用さが求められる中山マイルでの2着は大きな収穫だったが、得意な東京コースに戻るここはパフォーマンスも上がってくるはず。

昨年のエプソムCは重馬場に苦しんで4着に敗れたが、同じ東京1800mの毎日王冠では前半ハイペースの高速馬場で2着に好走した。

中団・後方で脚を溜めて、終いの脚を生かす競馬が同馬のスタイルだが、そうしても展開次第という競馬になってしまい、脚質的にも馬場が悪くなれば末脚を削がれるというのが難点だ。負けるレースは直線で前が壁になったりペースや馬場が向かなかったりと、条件がハマらなければ勝ちきれないというところがある。

今回も、戦うメンバーを考えれば上位の存在。ただ、良馬場、外目の枠、ハイペースなど、希望する条件は多い。タフな馬場で内枠を引き、スローにでもなれば圏外に敗れる可能性は高まってくる。仮に好条件が揃ったとしても、直線で詰まれば一気に台無しというケースもあるだろう。

昨年のエプソムCは4着。もちろん馬場の影響もあったが、さらに影響を受けたのは展開だ。レースはスオーノ前残りで、最後方から展開した同馬にとっては厳しい競馬となってしまった。

今年はマテンロウスカイ、ショウナンマグマ、ヤマニンサルバムとある程度前へ行きたい馬が揃っているので、そこまで不向きなペースになりそうな気配はないが、週末は雨が続く予定となっており、馬場も渋ってくる可能性が高い。このあたりもペースを落とす要因となれば、今年も厳しい競馬となりそうだ。

今年は人気を集める1頭となりそうなだけに、危険な人気馬という見方をしても良さそうだ。