【シルクロードS予想2016】サトノルパン、和田ならやれる

31日は京都競馬場で「第21回シルクロードステークス」が開催される。今後の古馬短距離路線を占う意味でも見逃せないレースであると同時に、2014年からは優勝馬に対しフェブラリーSへの優先出走権が付与されるようになり、フェブラリーSの前哨戦としての意味合いが年々色濃くなってきている。賞金加算のため、叩きのため、ここがメイチの馬などそれぞれの思惑を胸に今年も好メンバーが揃った。

コースも騎手も前走と同じ、サトノルパンの連勝に期待

中でも人気上位が予想される馬の一頭として筆者が注目しているのはサトノルパンだ。前走は昨年11月、シルクロードSと同じ舞台である京都・芝1200mで開催された「京阪杯(G3)」を和田竜二騎手とのコンビで優勝している。和田騎手は以前にOP戦でも同馬で1着をとっていたが、手綱を握るのはそれ以来で実に約1年ぶりのコンビであった。これまで和田騎手以外にも小牧太、C.ルメール、福永祐一、浜中俊といったたくさんの騎手を乗せてきたが、成績は定まらずに主戦騎手も固定できずにいた。しかし京阪杯ではスタートで出遅れながらも一番人気であったビッグアーサーより前につけて押していき、ビッグアーサーをアタマ差でおさえてそのままゴールした。和田騎手の見事な作戦勝ちで重賞初勝利を飾ったのであった。和田騎手の好騎乗、そしてその要求に耐え切ったサトノルパンの強さを示したレースであったと言えるだろう。

今回シルクロードSでは、引き続き和田騎手とのコンビで挑むようだ。コースも騎手も前走と同じということだけでも有利な条件と言えるだろう。しかし、斤量は前走よりも1.5kgもプラスでトップハンデの57.5kgと見込まれた。前走サトノルパンの2着に敗れて惜しくも重賞初制覇を逃したビッグアーサーは、今回M.デムーロ騎手という新たな名騎手を背にリベンジマッチに挑む。斤量アップに騎手強化と前走以上に厳しい面もあるが、前走の内容が高評価なだけに今回も改めて和田騎手の好騎乗とサトノルパンの激走に期待したいと思う。