【戸塚記念2023予想】ヒーローコール堂々の主役

14日の木曜は川崎競馬場で南関東の3歳馬による長距離戦「戸塚記念」が開催。

主役を担うは前走の黒潮盃を制して駒を進めてきたヒーローコールだ。

羽田盃と東京ダービーでは無敗三冠馬となったミックファイアに敗れいずれも2着。クラシックは勝ち切ることが出来ず、8月のサンタアニタTでも古馬相手に10着大敗となかなか結果を出せなかったが、前走の黒潮盃・1着で復活。

サンタアニタTでは古馬にもまれて自分の競馬が出来なかったが、黒潮盃では一転して好スタートから3番手を追走。勝負どころで2番手に進出すると、上がり3F最速の脚で交わして快勝と強い内容だった。脚抜きの良い不良馬場ではあったが、歴代の黒潮盃だけで見たら優秀な時計であり、暑い夏の時期に58kgを背負っていたことも考えると、より評価できる1勝だったと言えよう。

川崎コースは【4-0-0-1】と好成績で、距離の融通も利くタイプ。やはり前走の内容を見る限り前目から主導権を握っていくとパフォーマンスも上がってくるだろう。今回は斤量も減り、4勝している得意の川崎。スタートさえ決まれば正攻法の競馬でライバルたちを完封してくれるのではないだろうか。

ライバルに目されるマンダリンヒーローには黒潮盃では3馬身突き放して快勝おり、今年初戦の雲取賞競走でも一度も前を許さず1馬身差で完勝と、勝負付けも済んだ印象。4連勝と勢いがあるローアヴァンフレアも期待を集めそうだが、初の川崎だった前走の芙蓉Sはギリギリの勝ち方で、100m伸びて相手も強化されるここは苦しい戦いを強いられることになりそうだ。

実績、脚質、斤量、舞台適性など、あらゆる面で上位の評価ができるヒーローコールが、堂々の主役と見て間違いない。