【JRA】“令和のツインターボ”パンサラッサが引退、種牡馬入り
26日に東京競馬場で開催されたジャパンCで12着だったパンサラッサ(牡6、矢作芳人厩舎)が、現役を引退することが明らかになった。28日、同馬を管理する矢作調教師が発表した。今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬になる予定で、引退式については詳細が決まり次第発表される。
パンサラッサは、2019年9月にデビュー。クラシックには参加できなかったが、3歳時はラジオNIKKEI賞・2着など重賞戦で好走。4歳時の2021年に福島記念を逃げ切り快勝し、重賞初制覇を達成。このあたりから本格化し始め、翌年2022年には中山記念、ドバイターフを連勝し、G1馬となった。
昨年2月のサウジCでは見事な逃げ切り勝ちを果たし、G1・2勝目を達成。その後、6月に右前脚の繋靱帯炎が判明し、前走のジャパンCが怪我明けの復帰戦だった。12着に敗れはしたものの、1000m通過57秒6というハイペースで後続を突き放して会場を沸かせ、最後までレースを盛り上げた。
平成初期に活躍した名馬に因んで“令和のツインターボ”という異名がつくほどの生粋の逃げ馬で、これまで多くのレースを盛り上げてきたパンサラッサ。ファンも多く惜しまれながらの引退となるが、今後は種牡馬としての活動を見守りつつ、産駒デビューを楽しみに待ちたい。
パンサラッサは父ロードカナロア、母ミスペンバリー、母父モンジューという血統。通算成績は27戦7勝。パンサラッサ号、お疲れさまでした。