【オークス予想2024】スウィープフィート、最大の懸念は“使い詰め”?
前走の桜花賞・4着から参戦するスウィープフィート。
レースはじっくりと後方で構えて追走し、直線序盤で進路を探しつつ進出していき、ラストは外から追い込むも0秒2差届かずの4着という内容だった。末脚にかける競馬だったが、コーナーで蓋をされ、馬群を捌くかたちとなった上にペースも落ち着いた事で中々に厳しい展開を強いられた。コーナーの蓋や進路を探すロスがあり、まともに追えたのは残り1Fという中で勝ち馬とは0秒2差なら、負けて強しの内容だったと言えよう。
前半は46秒3、後半45秒9というスロー寄りの平均ペース。マイル戦ではあるものの中距離馬に対応しやすい流れで、例年以上にオークスにも直結しそうな内容であった。使える脚は短いので流れると最後の直線で失速する可能性があるが、今年は典型的な逃げ馬が不在で、2400mという距離からもスローペースは濃厚。末脚が活きる東京の2400mならパフォーマンスは上がりそうで、スローペースでもしっかりと折り合うことができさえすれば勝ち負けになるはずだ。展開・ペースについてはレース当日の馬場などを見ながら考察し、最終的に判断したい。
もう一つの懸念は、“使い詰め”だ。昨年8月にデビューしてから今回で8戦目と休みなく使われており、疲れが出始めてきてもおかしくない。短期放牧でショックウェーブ治療が施されていることから、陣営もダメージや疲れについては慎重に対応してきている。今年3戦目だった前走の桜花賞もしっかりと仕上げられてきていたので、果たしてお釣りはあるのかどうか。
最終追い切りも併せ馬に遅れて時計も平凡といった様子で、「疲れが出ないように調整している」と庄野調教師も無理をさせない姿勢を取っている。状態面が万全ではないとすれば、この距離を後方一気で差しきるのは至難の業。まずは状態面をしっかりと見極め、馬場や枠に応じて展開を予想して取捨を判断したい。