【不来方賞2024予想】地力上位カシマエスパーダの勢いが止まらない
3日は盛岡競馬場でジャパンダートクラシックのトライアル競走「不来方賞」が開催。前走のレパードステークスで2着に好走したサトノフェニックスや、デビューから破竹の8連勝で岩手競馬の重賞を連勝している無敗馬のフジユージーンなど、今年も有力馬が多数参戦。
そんな中でとくに有力視したいのは、無傷の3連勝で破竹の勢いを見せているカシマエスパーダだ。
デビュー戦では行きっぷりが良く幼いところを見せていたが、前走では終始2番手から危なげなく抜け出して快勝するにまで成長した素質馬だ。4馬身差突き放した2着馬は雲取賞の勝ち馬ブルーサンで、3着馬のミッキークレストも次走のレパードSで3着に好走するなど、メンバーレベルもそれなりに高かった。古馬重賞並みの時計で勝利しており、南関クラシック前哨戦を圧勝したブルーサンを逃げさせた上で子供扱いなら、ここでも地力上位だろう。
今年1月のデビューか5月までで4戦と使われてきたが、夏は放牧してリフレッシュ。1週前に併せ馬で負荷がかけられ、最終追い切りでは田辺騎手を背に美浦のウッドで4F54.5-3F38.8-1F11.4の好時計を雨の降る中でマークしており、好仕上がりを印象付けている。近2戦で手綱を握って2戦2勝と相性の良い田辺裕信騎手は盛岡で強い騎手としても知られており、引き続き同騎手とのコンビは鬼に金棒。臨戦態勢は万全だ。
初の左回りとなるが、走りに癖もなく、ブレはすくない。対応は可能と思わせてくれるセンスはあるタイプの馬だ。むしろどれだけ成長した姿を見せてくれるのかが楽しみな1頭で、ここは好メンバーが揃っているが勝ち負けは十分に可能だろう。
この後の3歳ダート三冠目ジャパンダートクラシックへ向けて弾みをつけるためにも、ここはカシマエスパーダにとって負けられない一戦となる。