【スプリンターズS予想2024】ナムラクレア安定感抜群も、ほしいのは1着

今年で三度目のスプリンターズS挑戦となるナムラクレア。2022年は5着、2023年は3着と堅実に走っており、スプリント重賞も4勝と実績も申し分ない。

今年も高松宮記念で2着に好走するなどG1スプリント戦線でも上位争いを演じることが出来る素質馬だ。ただ、G2、G3でも好勝負はしているもののいかんせん勝ちきれないところがあるのが同馬の難点。相手なりに走れるのは強みでもあり、どんな展開でもやれる安定感の高さはメンバー上位ではあるが、アタマ固定では買い難い1頭だ。

今回はこれまでに二度走ってきたスプリンターズSとは打って変わって中京コースが舞台となる。中京の1200mは高松宮記念で二度走っており、いずれも2着に好走。また、中京1200mのシルクロードSも2023年に快勝しており、コース成績は3戦して【1-2-0-0】と適性は高い。

個人的には高松宮記念でこそ買いたい1頭という印象を持っていた馬で、右回り中山のスプリンターズSではやや適性から外れる印象があったが、中京1200mの舞台となれば例年よりは信頼度は上がるだろう。実際、昨年のスプリンターズSは急坂のためかラストは伸び損ねており、スパイラルカーブで直線が長い中京なら最後までしぶとく伸びきれる可能性は高い。

今の中山は速い時計の出る馬場が続いているが、高速馬場自体は問題なく、渋った馬場を苦にするタイプでもない。週中から続く雨で馬場が渋る可能性も出てきているが、雨でも晴れでも馬場が軽かろうか重かろうが走ってくれる堅実なナムラクレアにとっては大した懸念材料とはならないだろう。むしろタフ馬場で評価を下げる馬が出てくる分、この馬にアドバンテージが生まれてくる。

あとはとにかく前半部分で上手く脚を溜めることができれば、ラストは弾けてくれるはずだ。欲しいのは2着でも3着でもなく、1着だ。横山武史騎手との新コンビで悲願の戴冠を果たせるかに注目したい。