【スプリンターズS予想2024】雨・重馬場に強い2頭とは?
秋のG1シリーズの開幕を飾るスプリント王決定戦「スプリンターズS」。サマーシリーズ転戦組や夏場を休養にあててきた馬など臨戦態勢は様々ですが、今回本命馬として有力視したいのは、海外遠征帰り初戦で臨むマッドクールです。
前走は香港G1のチェアマンズスプリントプライズで、3番人気に推されるもまさかの11着に大敗。この敗戦もあって今回はそこまで人気を集めなそうですが、春の高松宮記念で待望のG1制覇を果たしており、昨年のスプリンターズSでも2着好走と実績は上位です。
前走の負けも、重馬場の高松宮記念激走後で初の海外輸送、当日は外枠スタートと条件が合わなかっただけという印象。今回はじっくりと間隔を取って調整されてきており、中山コース適性も問題なしと条件は好転します。
週中から前日まで続く雨で馬場が渋る可能性も高くなってきましたが、大型パワータイプのマッドクールにとってはむしろ好都合。馬場のアドバンテージも受けられそうなここは勝ち負けになる可能性が高いと見て、本命視したいと思います。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、キーンランドC・3着から参戦するオオバンブルマイです。
昨年のアーリントンC・1着、G1のNHKマイルCでも3着などもともとマイル路線で活躍していましたが、4歳となった今春は豪州のドンカスターマイルで13着、香港のチャンピオンズマイルで10着と海外遠征で続けて連敗。
距離以外の敗因も考えられましたが、1200mを試した前走のキーンランドCではメンバー最速の上がり3F33秒2の脚を繰り出して後方から一気に3着まで食い込んでおり、まさかのスプリント戦でパフォーマンスを上げてきました。外をまわったロスがありながら差はわずかでしたので、着差以上に価値ある内容でした。
雨が降ったアーリントンCとNHKマイルCを快勝している実績からもタフ馬場は問題なく、こちらも雨は歓迎の口です。脚質的に買い難い馬ではありますが、前から離れたくない心理が働き後続も脚を使われやすい中山の1200mで腹を括って控えられるのは逆に強みになりそうで、今回はハマると見ています。
ということで今年のスプリンターズSは、本命マッドクール、対抗オオバンブルマイという予想で勝負したいと思います。