【府中牝馬ステークス2024】スローの前残り濃厚?位置取れるフィアスプライドで勝負

東京は依然として高速馬場で、決め手のある馬の好走が目立っている。土日と変わらぬ天候・馬場で本日も傾向は変わらないと見る。また、秋の始動戦として使われることが多いレース傾向から、今年も休み明けの馬は多め。調子には大差がなく、地力勝負なら素直に人気上位の脚を信頼したい。

今年は後ろから行く人気馬が多く、スローの前残りを予想。前目の馬から狙うなら、近2戦ともに前で粘り強さを見せているフィアスプライドに注目したい。

2走前のヴィクトリアマイルでは唯一前残りした2着と持続力を見せつける内容。前走の安田記念は7着に敗れたが、外差し馬場で前が崩れる展開の中で0秒5差の7着なら悲観する必要はなし。もともと控えて競馬をするタイプの馬だったが、近走は位置を取れるようになってきており、このタイミングで斤量が55kgとなる点も好材料だ。

昨年の府中牝馬Sでも4着と東京コースへの適性も証明済み。昨年は後方で控える競馬を展開し、メンバー最速の上がり3F32秒6の脚を使って4着という内容だった。このように、先にも述べたようにもともと控えて瞬発力を使っていくタイプだったが、脚質の幅が出てきた今なら違う競馬でも勝ち負けになる。

今年の逃げ馬候補はコンクシェルが最有力。外から主張してくる可能性もあるが、逃げにこだわらなくても良いタイプなので内のアスコルティアーモやラリュエルあたりも出してくるなら控える可能性も十分にある。ペースとしてはそこまで速くはならないだろう。このメンバーなら好位を取るのもそこまで難しくないはずで、流れもスローなら勝負所での動きも良いフィアスプライドが抜け出して押し切れる。

難しく乗る必要はなく、落ち着いて近走見せているような競馬ができれば勝ち負けだろう。