【アルゼンチン共和国杯2018予想】ノーブルマーズなど有力馬4頭を考察
東京競馬場の芝2500mで行われるハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」が4日に東京競馬場で行われます。2500mという距離の重賞は年に2回しか行われず、ハンデ戦ということもあって非常に珍しい条件の一戦と言って良いでしょう。
2007年のアドマイヤジュピタは天皇賞・春、2008年のスクリーンヒーローはジャパンカップ、2010年のトーセンジョーダンは天皇賞・秋、2015年のゴールドアクターは有馬記念と、ここを制した馬たちの多くが後にG1制覇を成し遂げていることからも、この後のG1戦線、中距離戦線を占う上でも見逃せない一戦と言えるでしょう。
今回はそんなアルゼンチン共和国杯に出走する4頭の有力馬をピックアップしてみました。
ノーブルマーズ(牡5、宮本博厩舎)
2歳のデイリー杯2歳Sで3着に入着して以来重賞路線では結果を残せず、3歳秋~4歳は条件クラスのレースを主戦場としてきました。しかし、5歳となった今年は5月の目黒記念で2着に入着すると、続く宝塚記念でも3着と大健闘。東京コースは2400mのメトロポリタンSで2着、同じ2500mの目黒記念でも2着に好走しており、得意な条件と言えそうです。鳴かず飛ばずの競馬が続いておりましたが、今年は一気に才能が開花した印象。ここで重賞初制覇を決められるか注目です。
ウインテンダネス(牡5、杉山晴紀厩舎)
同馬もノーブルマーズ同様5歳までは条件クラスで奮闘してきた1頭です。今年5月に1600mの緑風Sを勝つと、中1週での出走となった目黒記念ではノーブルマーズを退け優勝し、一気に重賞ウィナーに。54kgという軽ハンデの恩恵もありましたが、緑風Sでの高速決着から中1週という過酷な条件でこのパフォーマンスは高評価。前走の京都大賞典では逃げて6着に敗退しておりますが、一戦叩いたことで良化してくる可能性も。春だけで3勝と充実期に入った印象もあるので、成長した姿を示すことができるかに注目です。
パフォーマプロミス(牡6、藤原英昭厩舎)
重賞初挑戦となった今年初戦の日経新春杯を制し重賞ウィナーに。続く目黒記念では1番人気に推されるも、ウインテンダネスとノーブルマーズとの叩き合いで僅差の3着に惜敗。続く宝塚記念でも4番人気ながら9着に敗退。休み明けで厳しいペースに稍重の馬場は厳しかったかもしれません。スローで日経新春杯のように好スタートから良いところを走れる競馬ができれば持ち味が生きそうです。今月8日に行われる京都大賞典に出走予定でしたが、発熱のため出走取消となり、ここは仕切り直しの一戦となります。
ムイトオブリガード(牡4、角田晃一厩舎)
今年初戦の2600mを勝利し、長距離適性が見込まれ3000mの阪神大賞典で重賞に初挑戦しますが、8着に敗退。しかし、その後は1000万を2連勝し、休み明けの1600万下を快勝して現在2400m戦を3連勝中と好調です。重賞では跳ね返されましたが、後の3戦で長距離適性の高さを改めて証明してくれました。重賞の舞台へ舞い戻ってきましたが、今度は東京コースでどうか。上昇機運で斤量の恩恵も受けれるここはチャンス十分といったところでしょう。