【フィリーズレビュー予想2019】アウィルアウェイやレッドアネモスなど、出走予定馬を考察

10日(日)は阪神競馬場で桜花賞トライアルの「フィリーズレビュー」が行われる。

2017年の2着馬レーヌミノルは桜花賞を制し、2016年の2着馬アットザシーサイドは桜花賞で3着に善戦したが、フィリーズレビュー組の桜花賞における過去10年の成績は「1-0-2-53」と不振気味。しかし、昨年11着だったラブカンプーはセントウルSとスプリンターズSで2着に善戦、2015年の勝ち馬クイーンズリングは後にエリザベス女王杯を優勝し、有馬記念でも2着に健闘するなど、桜花賞以外のG1戦線でも活躍した。桜花賞だけでなく、後のG1戦線を占う上で注目の一戦であると言えよう。

今年もここからの飛躍を期する馬が多数出走予定だ。今回は人気が予想される有力馬4頭を考察してみた。

アウィルアウェイ(牝3、高野友和厩舎)

2走前のダリア賞を完勝し、前走の京王杯2歳Sで1番人気に推されるも、2番人気のファンタジストに先に抜け出され2着に惜敗した。中団から進めてファンタジストの後を内から追走するも、ペースはスローで終始ブレーキ気味。直線で内を突くが、前で折り合っていたファンタジストが先に抜け出してハナ差届かなかったという内容だ。2着に敗れはしたが、道中ブレーキをかけながら追走し、直線では勝ち馬以上に急加速を求められた中でハナ差まで追い込んだという内容は、個人的には勝ち馬以上に評価できる。スタートの遅さに加え、今回はデビューから手綱を握っていたM.デムーロ騎手から石橋脩騎手への乗り替わりという点が予想する上でポイントとなってきそうだ。

レッドアネモス(牝3、友道康夫厩舎)

3走前のサフラン賞を逃げ切り勝ちするも、2走前の阪神JFでは先手を取れずに見せ場なく9着に敗れた。始動戦の紅梅Sでは先行できたものの、直線での伸びがいまいちで何とか4着に残ったという内容。道中は追っても行かなかったので、直線の伸びに期待というよりは、主導権を取れる位置から粘っていくという競馬の方が合いそうで、距離についても長いところの方がもっと合いそうな印象が強い。今回も引き続き1400mとなるので距離の課題もあるが、まずはスタートを決めて良い位置に取り付いていくことが大前提の馬かと。鞍上は前走の川田将雅騎手から岩田康誠騎手へと乗り替わりとなるが、思い切った騎乗に期待したい。

ホウオウカトリーヌ(牝3、栗田徹厩舎)

2走前の黒松賞では先団好位群から抜け出し快勝。距離を2F伸ばした前走のフェアリーSではスタートは良かったが、前につけることができず中団馬群の中から追走。直線で外目から上がっていくが、勝ち馬に交わされアタマ差の2着に惜敗するという内容。敗れはしたが、馬群の中で脚をためれて、直線でもしっかり伸びており、マイルにも対応できた点など収穫は多い。中山では「2-2-0-0」と好成績で、立ち回りがうまく瞬発力を活かす形がベストな馬。今回は1F短縮の1400mで、初の阪神コースとなる。距離についてはさほど不安はないが、初の輸送やレース数を使われている点といった不安もあるので、状態をしっかりと見極めたい。

ココフィーユ(牝3、斎藤誠厩舎)

昨年の京王杯2歳Sでは番手からの競馬で4着に粘った。その後はマイルのベゴニア賞でも番手で2着に粘り、始動戦となった1400mの春菜賞でも先行抜け出しで快勝した。前走ではしっかり追えており、マイルではやや甘くなるが1400mあたりがベストという印象。阪神は初コースとなるが、1400mという距離はベスト。マイルのチューリップ賞を回避し、1400mのフィリーズレビューへと駒を進めてきたのは英断かと。鞍上は前走の岩田康誠から、逆輸入の新人騎手・藤井勘一郎騎手へと乗り替わりとなる。先週初めて阪神コースを経験した騎手に、初コースとなる馬という扱いの難しいコンビだが、先行できる同馬なら競馬もしやすいはず。人気的にも狙いたくなる1頭だ。