【金鯱賞2019予想】ダノンプレミアムの2つの不安要素とは?
昨年、多くの期待を背負って挑んだダービーで6着に敗れたダノンプレミアム。距離、展開、仕上り、早熟説など、様々な敗因の予想が飛び交いましたが、答えの出ぬまま約9ヶ月半が過ぎました。
ダービー後は放牧でリフレッシュして栗東に帰厩するも、次の目標であった天皇賞秋も調整不足のため出走回避となりました。ダービー前の皐月賞も右前脚の挫跖による調整不足から出走を回避しており、昨年は結果的に2度G1を回避しております。いよいよ金鯱賞で復帰となりますが、今後の大舞台へ向けてまずはここから順調に歩みを進めてもらいたいと願うファンは少なくないはずです。
金鯱賞では間違いなく上位人気の一角となると思いますが、ダービーの時も怪我明けで万全といえる状態だったかが不明だった中で敗れているので、やはり今回も疑ってかかる必要はあるのかなと感じております。
状態が上がらない?
陣営からは度々「順調」という言葉が聞かれますが、実際のところはどうなのでしょうか?ダノンプレミアムの金鯱賞の1,2週前の追い切り内容を見てますと、2週前の追い切りでは重馬場のCWで6F81.4-1F11.7秒と好タイムを叩き出しており、時計ともに好内容です。
しかし1週前では6F80.8-12.0秒とタイムはなかなかですが、3歳500万の馬に1馬身半も遅れを取っており、あまり良い印象は受けませんでした。3日のCWコースでは5F69.8-11.7秒と、やはり時計は優秀です。
時計だけ見れば悪くはありませんが、朝日杯の頃の追い切りと比べると見劣りますし、1週前に格下相手に遅れるという内容は気がかりなので、「上向き」とは言い難いというのが現時点の見解です。
そもそも距離が長い?
成長や状態云々、「そもそもマイル向き」と見るファンも少なくないと思います。マイルの朝日杯FSの内容を振り返りますと、レースはスローペースの中、好位から前にスペースを作って折り合い、直線序盤で抜け出し後続を引き離して完勝という内容。2000mの弥生賞でもスローから動いて早めに先頭に立ち、そのまま突き抜けて勝利という内容で、この時点ではむしろ長い距離でも問題ないと見ておりました。
2400mのダービーの敗因は様々な憶測がありますが、個人的には直線で進路が確保しきれずに待たされたことと、状態が万全でなかったことが大きな敗因であったと感じております。怪我明けでパドックでの発汗も見られた中で、レースはスローペースとなり、直線でも待たされて掛かってしまったことが6着という結果に繋がったのではないでしょうか。状態が万全で、進路も確保できていれば、結果は大きく違っていたのではないでしょうか。
確かに距離も多少は長すぎたのかもしれませんが、2000mの金鯱賞なら問題視する必要もないでしょう。となればどちらかと言うとより重要視したいのは「状態」の方かと考えます。
進路が確保できなかった、という展開や騎乗に関する結果は予想するのが難しいですが、状態についてはある程度の良し悪しは判断できると思うので、やはり今回も「状態」の見極めに力をいれ、取捨を判断したいところです。