【阪神牝馬S予想2019】“格の違い”見せるか、ラッキーライラック復活V目指す
6日土曜の阪神メインは、ヴィクトリアマイルの前哨戦となるマイル重賞のG2「阪神牝馬S」だ。1400mからマイルに条件が変わってから歴は浅いが、近年は2016年ストレイトガール、2017年アドマイヤリード、2018年ジュールポレールと当レースからヴィクトリアマイル優勝馬が続々と誕生しており、G1へ向けて見逃せない一戦となっている。
今年の注目馬は何と言っても2歳王者のラッキーライラックだろう。
桜花賞で接戦を繰り広げた同世代のアーモンドアイはドバイターフを制しG1・5勝目を果たす一方で、同馬は今年も始動戦の中山記念で2着とくすぶっている印象。
とは言え、ステルヴィオやディアドラ、エポカドーロといった牡馬のG1馬たちを相手に2着は十分健闘。昨年秋の秋華賞では、休み明け18キロ増という状態で臨み9着と初めて大きく着順を崩した。始動戦の中山記念では状態面や成長力が懸念だったが、復調はアピールできたと言って良いのではないだろうか。
今回は再度牝馬限定のマイル路線へ戻ってきたかたちだ。キャリア4勝は全てマイルでのもので、マイル成績は「4-1-0-0」と好成績。牝馬限定ならなおさらここは負けられないだろう。
相手には秋華賞・2着のミッキーチャームや、同3着のカンタービレなどの有力馬がいるが、いずれも重賞は牝馬路線のみで活躍。強豪牡馬相手に善戦したラッキーライラックにとって、脅威となるような相手ではないだろう。
前走の中山記念を見る限りでは、やはりある程度流れた中で積極的に前へ取り付く競馬が合っているという印象を受けた。桜花賞でも序盤は流れて脚を使い、中盤で中弛みがあった中でも最後はしっかりと脚を使えていた。前目の積極的な競馬、流れた中で仕掛けを待つという競馬になれば圧勝してもおかしくないだろう。タイプ的にもマイル路線へ戻してきたのは吉と出る可能性が高そうだ。
得意なマイルが舞台、牝馬限定、斤量54キロとかなり好条件が揃っているのも良い。今の阪神はパワータイプの好走が若干目立っているが、これだけの好条件を打ち消すほどの不安材料はない。完全復活Vを果たし、春の最大目標であるヴィクトリアマイルへ向けて弾みを付けれるかに注目したい。