【アンタレスS予想2019】グリムやウェスタールンドなど、出走予定馬を考察
今週末で阪神競馬もラスト。阪神の日曜メインは「アンタレスS」です。数少ないダート1800mの重賞で、古馬のダート中距離路線を展望する上で見逃せない一戦です。
昨年は約11ヶ月の休み明けで臨んだグレイトパールが見事に復活Vを果たし、平安Sに続いて重賞2勝を挙げました。1番人気は過去10年で「4-3-1-2」と好成績で、3着内に入った述べ30頭中20頭は「3番人気内」の馬でした。基本的には強い馬がしっかりと結果を残す傾向が強い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
グリム(牡4、野中賢二厩舎)
今年初戦の名古屋大賞典を勝利し、好スタートをきったグリム。今回は近2戦で手綱を握っていた武豊騎手から浜中俊騎手へと乗り替わりとなります。前走の名古屋大賞典は、2番手から進めて直線入り口で先頭に立つと、そのままゴールまで押し切る競馬で快勝。他があまり良い競馬をしていなかったということもありますが、余裕のある競馬でチャンスをしっかりとモノにしてきました。3走前の名古屋グランプリは3着に敗れましたが、2500mでしたので距離は長そうでしたし、馬体も10キロ増と重め残りも影響した印象でした。ここ4戦は地方のローカルを走っており、今回は約1年ぶりの阪神コースとなりますが、中央はレパードSなど重賞勝ちの実績もあり、馬場も合わないということはないでしょう。あとは鞍上の浜中騎手が上手く乗ってくれれば。強い4歳世代なだけに注目です。
ウェスタールンド(セ7、佐々木晶厩舎)
前走のチャンピオンズCではラストに切れる豪脚で2着に追い込み、8番人気の低評価を覆したウェスタールンド。34秒4という芝並みの上がりにはかなり驚きました。昨年夏にダートへ転向するといきなり2連勝を果たし、破竹の勢いで一気に重賞戦線まで登ってくると、初G1のチャンピオンズCでは驚異的な上がりをマークしてダート界を震撼させた同馬。ただ、直線が短くなる今回の阪神コースでは脚質的に狙いにくいところはありますし、前走と違い人気も背負うことになるでしょう。色々と勝手は変わりますが、個人的には非常に気になっている1頭で、期待もしております。前半の追走力がないので、どうしても後半勝負の競馬にかけるしかありませんが、良い脚を長く使えるのは強みです。
テーオーエナジー(牡4、宮徹厩舎)
今年は始動戦のポルックスS(OP)を優勝し、佐賀記念・3着、マーチS・10着とすでに3戦走っているテーオーエナジー。前走のマーチSでは、主戦騎手の岩田康誠騎手が高松宮記念での騎乗のため、代打で田辺裕信騎手へと乗り替わりとなりました。しかし、乗り替わりが良くなかったのかいつもの行きっぷりは見られず、最終コーナーでも手応えがなく、直線も見せ場のないまま10着と大敗してしまいました。ただ、その前の佐賀記念でも引っかかる面が見られ、なかなか乗り方が難しいところがあります。前目で競馬はできるので、スローから長く良い脚を使うロングスパートの競馬ができれば強い競馬ができそうです。
他にも、佐賀記念の勝ち馬で、前走のマーチS・4着馬のヒラボクラターシュや、昨年コリアC連覇を果たし、今年は始動戦のマーチSで2着に善戦したロンドンタウンなどがおり、豪華な顔ぶれが揃いました。アンタレスSは4月14日(日)、阪神競馬場の11Rで実施。発走は15時30分の予定。