【ラジオNIKKEI賞2019予想】激走期待の穴馬?!じゃじゃ馬マイネルサーパス
例年低調なメンバーになりやすいという印象が強かったラジオNIKKEI賞だが、今年は例年と比較すると豪華なメンバーが揃ったと感じるファンも少なくないのではないだろうか。
さらに、今年は例年以上に波乱気配も漂う。上位人気必至で逃げ馬候補のランスオブプラーナはトップハンデの57キロとかなり見込まれた印象がある。3歳でこの暑い時期にこの斤量はかなり酷だ。人気を背負って飛ぶ可能性は十分あるだろう。
スプリングS・3着のディキシーナイトも56キロで恩恵は得られず、弥生賞・3着の実績があるブレイキングドーンも福永騎手から田辺騎手へと乗り替わりとなるが、上半期の重賞はサッパリの成績の田辺騎手はいささか心許ない。上位人気が予想される有力馬がこぞって不安材料をかかえており、とても軸に出来そうな馬も見当たりにくい。
上位人気の取捨も難解だが、それ以上に難解なのは下位人気の取捨だ。ボックスや流しで手広く買うのも良さそうだが、何れにせよ、今回絶対に入れておきたい穴馬が1頭いる。マイネルサーパスだ。
昨年11月のきんもくせい特別ではきさらぎ賞の勝ち馬で、NHKマイルCでも4着に善戦したダノンチェイサーを下し、快勝した。これまでの勝ち方も非常にインパクトの強い勝ち方で、直線では勢いがつきすぎてダノンチェイサーに並ぶも自らブレーキを掛けて逆噴射、再度追われて伸びて快勝するという内容だった。
新馬戦でも直線では内にヨレ、外にヨレと見事なじゃじゃ馬っぷりだったが、それでも2着に善戦した。勝った未勝利戦でもゴール前で外にふくれ、鞍上の丹内騎手が立ってブレーキをかけながらゴールという異様な勝ち方だった。
走りにはまだ余裕があり、秘めたポテンシャルはかなり高い。スムーズな競馬さえできれば一気に飛躍する可能性がある1頭であると感じる。今回の舞台となる福島の芝1800mはきんもくせい特別でダノンチェイサーを下した舞台。福島を経験していない馬が多数いる中で勝利実績があるのは大きいだろう。
指揮官の高木調教師が「一度は真面目に走るところを見てみたい」と言っているように、個人的にもその走りを見るのを非常に楽しみにしている。中1週の押せ押せローテーションで挑んだ前走のダービーから約1ヶ月、成長力で逆転なるか。ベストな舞台で激走に期待したい。