藤田菜七子、コパノキッキングで米G1のBCスプリント参戦

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ダートの短距離重賞を2勝し、今年は藤田菜七子騎手との初コンビでフェブラリーSに挑戦して5着に善戦したコパノキッキング(セ4、村山明厩舎)が、今年11月に行われる米国競馬の祭典、ブリーダーズカップスプリント(G1、サンタアニタパーク競馬場・ダ1200m)へ向かうことが明らかになった。27日、オーナーサイドが正式に登録手続きを進める意向を示した。

フェブラリーS後は、引き続き藤田騎手とのコンビで地方交流G3の東京スプリントに出走して2着に好走。その後は6月に北海道の門別競馬場で行われる地方交流G3の北海道スプリントCへ向かう予定だったが、先月にフレグモーネを発症し出走を回避した。現在は放牧に出ており、8月に盛岡競馬場で行われるクラスターCへ向けて調整されていく予定となっている。

サンタアニタパーク競馬場にて競走馬の死亡が多発した問題について

ブリーダーズカップスプリントは毎年持ち回りで開催され、今年は米国のカリフォルニア州にあるサンタアニタパーク競馬場で行われる予定となっており、同競馬場で行われるのは今回で10回目となる。

36年の歴史を持つ同大会では最多となっているが、サンタアニタパーク競馬場と言えば今年3月に競走馬の死亡が多発する問題でほとんどのレースが取りやめとなったニュースが記憶に新しい。サンタアニタパーク競馬場ではここ半年間の間で約30頭もの競走馬が予後不良となっており、安全確認のため無期限で閉鎖となった。しかし、競馬場では各馬場でテストが行われたが、事故が急増した明白な理由は見つからず、4月には再開された。

動物愛護団体がカルフォルニア州での競馬禁止を求めたり、一部のファンからはブリーダーズカップ開催競馬場の変更を求める声も上がっていたが、予定通りサンタアニタパーク競馬場での開催がブリーダーズカップ理事会で正式に決定した。

米国競馬の祭典として米国のみならず世界の競馬ファンが注目するブリーダーズカップだが、前例がないほどの競走馬が死んでいることによって、競馬の安全性にも再び目が向けられるようになっている。