タンタアレグリア予後不良。調教中の事故で悲運の死
2017年のアメリカJCCの勝ち馬のタンタアレグリア(牡7、 国枝栄厩舎)が、3日の調教中に左後肢の骨折を発症し、その後予後不良と診断され安楽死となったことが明らかになった。同馬のオーナーであるG1レーシングが公式ホームページで発表した。
タンタアレグリアは2014年7月に福島でデビュー。3歳時には青葉賞で2着に好走し、日本ダービーに臨むも7着に敗れたが、秋には菊花賞で4着に好走し、長距離路線で才能を開花させた。
翌年2016年のダイヤモンドSでも4着に入着し、その後の阪神大賞典でも2着、天皇賞春でも4着に善戦した。重賞の長距離戦線で活躍するも勝ちきれないレースが続いていたタンタアレグリアだったが、約8ヶ月の長期休養明けで挑んだ2017年のアメリカJCCでは7番人気の低評価を覆し、重賞9戦目にして悲願の重賞初勝利を果たした。
同年秋のオールカマーで3着に入線以降は戦線から離れていたものの、今年の8月に行われる札幌日経オープンでの復帰を目指し、約1年10ヶ月ぶりの実戦に向けて調整が進められていた。
重賞路線での復帰も期待されていた馬なだけに残念だが、今回は調教中の事故ということでいかに無事にレースまでたどり着くのが難しいということを思い知らされた。ご冥福をお祈りします。
タンタアレグリアは父ゼンノロブロイ、母タンタスエルテ、母父Stukaという血統。通算成績は15戦3勝、うち重賞は1勝。