【函館記念2019予想】荒れるハンデG3!エアスピネルやステイフーリッシュなど出走予定馬を考察
サマー2000シリーズ第2弾となるハンデG3「函館記念」が14日、函館競馬場で行われます。昨年は上位人気馬がこぞって馬券圏外に飛び、7歳馬のエアアンセムとサクラアンプルールが1・2着に入線し、13番人気の伏兵エテルナミノルが3着に粘る波乱決着となりました。昨年のみならず、例年波乱傾向にあるハンデ重賞ですが、果たして今年も荒れるのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思う。
エアスピネル(牡6、笹田和秀厩舎)
マイルに路線変更してから今年で2年目のエアスピネル。前走のマイルチャンピオンSでは10着に凡走し、またしてもG1の壁に阻まれました。今年は1800mのエプソムCから始動という話が出ており、再度路線変更が計画されておりました。結局回避となったものの、2000mの函館記念へ向かうことが分かり、やはり距離を伸ばしてきました。2000mは2017年の札幌記念以来となりますが、もともと弥生賞やクラシックでも善戦しており、こなせていた距離。重たい馬場を苦にするタイプでもないので、洋芝適性も見込めます。久々の距離で約8ヶ月ぶりの実戦と不安もありますが、まだ枯れるには早い1頭です。復活Vに期待するファンも少なくないはず。
ステイフーリッシュ(牡4、矢作芳人厩舎)
昨年京都新聞杯を制し重賞初制覇を果たしたステイフーリッシュ。クラシックは惨敗でしたが、秋はチャレンジCで3着に好走すると、今年初戦の中山金杯と2戦目の京都記念で2着に好走し、2000m前後の重賞を中心に活躍。大阪杯では13着に敗れましたが、前走の鳴尾記念では再び3着に好走。メンバーレベルが上がるG1戦線ではどうしても通用しませんが、G3のハンデ戦なら上位争い必至の存在となるでしょう。スピードよりも持続力で勝負したい馬なので、その点では洋芝は良さそうですが、高速馬場の好走実績が多く、適性は未知。勝ちきれないところもありますが、安定感は魅力です。
レッドローゼス(牡5、 国枝栄厩舎)
前走の福島民報杯を制し、22戦目にしてついに重賞の舞台へと上がってきたレッドローゼス。これまで4度しか馬券圏内を外しておらず、安定感は抜群です。レースは後方から進め、早めに動いて前をとらえ、ゴール前で差し切るという内容でした。後方から早めに動いて先頭列に並びかけ、徐々に加速していき勢いをつけていく競馬がこの馬の好走パターンです。函館は初となりますが、札幌は2戦して連を外していないですし、血統的にも洋芝は対応できそうです。今年初戦の初富士Sを勝った際には、手綱を握ったO.マーフィ騎手も同馬を絶賛しており、ポテンシャルは高い1頭です。前走で本格化した印象もあり、今の走りなら重賞戦線で十分戦えそうです。
他にも、昨年の5着で前走の巴賞を制したスズカデヴィアスや、2000mの重賞戦線の常連メートルダールなど、中距離戦線で活躍する馬たちが揃いました。函館記念は7月14日(日)に、函館競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。