【神戸新聞杯2019予想】サートゥルナーリアの“2つ”の不安要素とは?
今年の優勝候補の最右翼はダービー4着のサートゥルナーリアだ。4着に敗れてはしまったが、序盤の出遅れや3~4コーナーのロスが響いたもので、ここで評価を下げるファンも少ないだろう。
神戸新聞杯の過去10年のデータ・傾向を見ても、1番人気は連対率が80%と優秀で、単勝オッズが1倍台なら連対率は100%になる。また、同レースは差し馬が強く、前走ダービー組、騎手はルメール騎手が3勝を挙げる好成績を挙げており、好走条件がかなり揃っている。ここはサートゥルナーリア本命で間違いないと見るファンは多いだろう。
全く不安要素はなさそうにも思えるが、ダービーの時も今回と同様に人気を集めて馬券圏外へ飛んでいるので、考えられる不安要素はリストアップしておきたいところ。
まず一つ挙げるなら「使える脚は長くない」という点。「距離」を不安視するファンも少なくないと思うが、個人的には使える脚の長さの問題と感じる。一瞬の抜け出す脚は素晴らしいものを持っており、皐月賞くらいの位置取りで競馬ができ、仕掛けも早すぎなければ持ち味は発揮しやすい。しかし、ダービーの時のように3~4コーナーあたりから前がペースを上げていく中で、外をまわって追走して直線でも一気に差し切るとなるとなかなか厳しいだろう。
次に挙げるのは「スタート」だ。ダービーの負けはスタートの出遅れが大きく影響したことは間違いないだろう。皐月賞・2着のヴェロックスは先行力と持続力が武器で、今回も前目からの競馬で後ろに楽をさせない競馬は意識してくるはず。今回もスタートで遅れをとってしまうと序盤から後手を踏むことになってしまうため、まずはしっかりとスタートを決めるのが第一条件だろう。
また、気性についてもまだ幼いところがあり、当日のパドックでの様子や返し馬で状態の最終確認をしておきたい。母シーザリオの一族は気性難の問題を抱えるケースが多いが、父ロードカナロアの血の効果もあってか今のところは比較的おとなしめなので、幼さについても精神的な成長とともに改善してくることに期待したい。もちろん、いつ爆発してもおかしくないという不安もあるが・・・。何れにせよ、単勝1倍台に推される可能性が高い馬が、使える脚は短く、スタートにも不安がある以上、慎重に見極めたい。