【デイリー杯2歳S予想2019】未来の栄冠に夢馳せる?サクセッションやペールエールなど出走予定馬を考察
2歳重賞が目白押しの11月。今週末は京都競馬場で「デイリー杯2歳ステークス」が行われる。この後の阪神ジュベナイルフィリーズや朝日杯フューチュリティステークスはもちろん、来年のクラシック戦線にも繋がる見逃せない一戦だ。今回は、出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたい。
サクセッション(牡2、国枝栄厩舎)
6月に東京でデビューしたキングカメハメハ産駒。全兄に今春の豪G1クイーンエリザベスSで2着入線したクルーガーがいる良血で、前評判は高く、単勝オッズ1.9倍に推された新馬戦を快勝した。続くアスター賞では序盤は番手で進め、道中半ばから先手を取るとそのまま後続に並ばせることなく押し切った。能力の差だけで勝った新馬戦から逃げに転じる競馬を見せてきたのは高評価。鞍上は前走のルメール騎手からO.マーフィー騎手へと乗り替わりとなるが、今年は12~1月に来日した際に京成杯・2着、アメリカJCCで3着、根岸Sで1着と重賞戦線で活躍しているように、国内の騎乗経験は少ないながらも結果を出している騎手だ。侮ることはできない。
ペールエール(牡2、安田隆行厩舎)
7月にデビューしたダイワメジャー産駒。新馬戦は番手からラスト直線で逃げ馬を逃げ馬を交わして難なく快勝。2戦目の新潟2歳ステークスでは5番手中団から競馬を進めて早めに動いていき、直線では前を交わすも、最後は勝ち馬のウーマンズハートに交わされ2着に入着した。切れ味勝負では負けたが、勝ち馬とは大きな差はない。この上位2頭が抜けている競馬をした印象が強く、負けた3、4着馬も後の重賞戦で馬券圏内に善戦している。当然、ここでも上位の存在となる。
レッドベルジュール(牡2、藤原英昭厩舎)
6月に阪神でデビューしたディープインパクト産駒。新馬戦では番手から進め、緩やかなペースで流れに乗り、力強く脚を伸ばして前の馬を首差で競り勝ちゴールした。走りの完成度はまだ高いわけではないが、スローの中でしっかりと折り合えており、直線の手応えも良かった。また、逃げた勝ち馬が3キロ減騎手だったことを考えると、着差以上の評価も出来ると言えよう。ゲート入りをごねるなど幼さも見られるが、伸びしろはたっぷりありそうだ。
他にも、小倉2歳S・2着のトリプルエースや、阪神マイルの新馬戦を好位外から抜け出して勝利したライティアなど、将来が楽しみな馬たちが揃った。デイリー杯2歳Sは11月9日(土)に、京都競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。