サイレンススズカ無念の安楽死
競馬にタラレバは禁句だが、どうしてもタラレバを使いたいレースが1つだけ、私の中にある。そのレースは1998年の天皇賞・秋だ。皆さん、ご存知の通り断然の1番人気に支持されたサイレンススズカ。前半1000Mを57秒台で飛ばし、どんなタイムで勝つのか注目されたレース。しかし、競馬は時に残酷だ。サイレンススズカは残り800Mの地点で競争中止。東京競馬場は騒然となり、WINSや自宅でテレビをみていた人も思わず声に出してしまうほどその衝撃は激しいものがあった。サイレンススズカは予後不良になり安楽死処分となった。
私は、サイレンススズカがあの様な悲劇になってしまったのも悲しい。そして産駒を見たかった。どれだけのスピード能力を受け継ぐ産駒が誕生するのを見たかった。このレースはオフサイドトラップが生涯唯一のG1勝ちをおさめたレースだが、馬券を取った友人でさえ余り嬉しくないと暗い顔で言ったのが今でも印象的で昨日の事のように思い出す。もうあれから17年も経過した。
時の流れは本当に早い。競馬にはさまざまな歴史がある。今回は、サイレンススズカに関して書いたが、実はもう1頭いる。それは明日以降に書こうと思う。あまり暗い話をしても皆さん盛り上がりようがないのでこの辺りにしておいたい。